第71回:イギリス旅行記(その1)

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イギリス旅行記(その1)

8月8日(Heathrow ~ Nottingham)

Heathrow空港に降り立つと、予想していたよりも気温はずっと低かった。ちょうど日本では暑さが本格化していたので、避暑という意味ではラッキーだったかもしれない。(去年の夏も、暑さから逃れるようにヨーロッパに来た。http://you2.jp/ao/fune_20.htm )

事前の計画通り、空港から地下鉄と電車を乗り継いで、友人が待つNottinghamへと向かう。駅の構内が入り組んでいたり、単純に路線が沢山あったり、「はじめて東京に来た外国人はこんな感じなんだろうな」と思いながら、予定していた長距離列車(日本でいう新幹線?)にギリギリ飛び乗った。走り始めて最初のうちは景色を楽しもうと気合いを入れていたのだが、田園風景の連続にすぐ飽きてしまい、結局、成田空港の書店で出発直前に購入した「ノルウェイの森」を読みながら、村上ワールドに浸って過ごした。

Nottingham駅に着くと、友人が迎えに来てくれた。感動の再会。と言っても、去年の春には彼が日本に来ていたし、最近ではよくSkypeで話したりもしていたので、さほど「感動」することもなく。久々に会った家族、という感じだ。

彼が住んでいる寮(学校の目の前)に荷物を置き、キャンパスを案内してもらうことに。いわゆる典型的な外国の大学で、とにかく広い。キャンパス内にはもちろんバスも通っているし、噴水つきの大きな池もある。そのまわりを優雅に散歩したり、ピクニックを楽しんだりしている人々の姿もあった。

キャンパス見学を終え、イギリス最初の夜は「世界最古のPub」へ。洞窟みたいな造りになっていて、なんだか穴場らしい雰囲気である。普段は混んでいて店に入れず待たされることもあるらしいが、ちょうど大学が夏休みで学生たちが里帰りしているため、すんなりと入ることができた。町中も人気がなく、不気味なくらい静か。

しかし彼に言わせると、学生たちがいるときは毎晩「悲惨な」光景になるらしい。酔っぱらった学生たちが道端で脱ぎ出したり、あちこちで喧嘩があったり。そんなお国柄なので、ほとんどのPubは23時に閉店するよう、条例で定められているのだとか。短期集中でがっつりと飲むのが、イギリス式。だが、時差ボケの影響も多少考慮し、この日は男二人でまったりとビールを楽しんだ。

(続く)

更新:2011-08-16
慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅