第4回:日本代表への道(その1)

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 内閣府が主催する事業ということで、当然参加するためには数々の試験がありました。道のりを簡単に説明すると、

各都道府県ごとに書類選考

各都道府県ごとに面接選考(日本語&英語)

内閣府による書類選考

内閣府による二次選考(教養試験・英語面接・日本語面接・グループ面接)

合宿形式による最終選考

 これをすべて通過して、ようやく日本代表に「内定」です。最初の書類選考が4月頃に始まり、合宿が9月下旬~10月上旬にあるため、かなりの長丁場。ただ最後の合宿はあくまでも形式的なもの(集団生活に順応できるかなどを見極める)なので、実際は内閣府による二次選考をクリアすればほぼ内定です。

 この選考過程においては、AO入試の際に培った経験・アピール力が非常に役立ちました。話す内容は違っても、やはり面接に「慣れている」ということは非常に大きなメリットとなります。また、普段の大学生活や自分の将来についてどれだけ「考えている」かということも、かなり大きなポイントになったと思います。流されるままに、何となく勉強して遊んで…という大学生活もそれはそれで良いのかもしれませんが、やりたいことを明確に持って、様々なことに積極的にチャレンジするという姿勢は、この事業を受ける際にも通じるものがありました。

 私が住む神奈川県では、すでに今年度の事業の参加者募集が締め切られ、つい先日県選考が行われました。その結果、私と同じSFC生の後輩が合格し、内閣府選考に進むことに。友人伝いに紹介され、ちょうど今日食事をしながら相談に乗ってきたところです。大学の授業・試験との兼ね合いや、船での生活のことも聞かれましたが、やはり一番心配なのは「選考試験」のことらしく、相当不安がっていました。そういえば自分も去年の今頃、前の年に事業に参加した先輩に連絡を取って、いろいろ教えてもらいながら必死に対策したなあ…なんて懐かしく思いながら、できる限りアドバイスしました。

 内閣府選考は5月の下旬に行われます。船だけでなく、航空機派遣など他の事業についても同様の試験があるので、この選考過程がどのようなものだったのか、数回に渡って書いてみようかと思っています。(本当に、いろんなハプニングもありました…。)

 AO受験を考えている人の中には、国際交流や海外進出に興味がある人も少なくないはず。今年は無理でも、30歳まで毎年チャンスがあるので(笑)、ぜひ興味を持ってくれると嬉しいです。

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅