第5回:日本代表への道(その2)

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 この事業に参加するための最初の関門、都道府県選考。全国47都道府県から選抜されます。

 ひとつの県から何人ずつ、というような定員は特に決まっておらず、実際はかなり格差が激しいです。1人も参加者がいないという県もある一方で、私が住む神奈川県は最終的に14人も合格していました。日本参加青年の約1割が、神奈川代表ということです。ちなみに、SFCからは私の他にもう一人、総合政策学部の女の子が合格し、一緒に参加しました。同じ大学・同じキャンパス(しかも同じ学年)ということで、授業履修の相談をしたり、いろいろとお世話になりました。

 さて、この都道府県選考ですが、選考方法も各県によって様々なようです。書類選考だけの所もあれば、神奈川のようにがっつり英語面接までやってしまう所も…。

 ここでは例として、神奈川県の選考の様子を紹介します。

 応募者のほとんどは女性で、男性は私を含め4、5人でした。みんなばっちりスーツを着こなして、すっかり「デキ女」の雰囲気を醸し出していました。面接は、予告どおり「7名ずつのグループ面接」。と言ってもディスカッションをするわけではなく、一つの質問に7人が順番に答えていき、全員終わったら次の質問という、実質は普通の個人面接。でも他の人の答えを聞くことになるから、ある意味プレッシャーにはなっていました。一緒のグループで受けた人たちはというと、自分以外全員女性(笑)まぁ人数比的に当然そうなります。うち二人が社会人で、一人は税関職員、もう一人はボランティア団体のスタッフ。面接の内容は、正直拍子抜けするくらいありきたりでした。

・自己紹介&志望動機(英語)
・外国人に、日本のどんな所を紹介したいか(英語)
・事業での経験を帰国後どのようにして活かすか(日本語)

 たったこれだけ。

 これだけなんですが、実際の面接ではサプライズが起きまくりでした。面接って、本当に予想外のことが起きるものです。

 私の場合AO入試の面接で、面接官3人がいきなり口論し始め、受験生の私が完全に置いて行かれてしまうという、かなり異例のサプライズをすでに経験済みだったのですが…この時は、それに並ぶくらいの「サプライズ」でした。

(次回に続く)

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅