第6回:日本代表への道(その3)

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 まずは最初の英語での自己紹介&志望動機。私はラッキーなことに7人中7番目だったので、ひとまずリラックスしてみんなの面接を聞くことに。
すると、みんなことごとく詰まる。最後までスラスラ言えたのは、私の前にやっていた慶應の人だけでした。面接の最初に面接官の方から「7人もいるから、自己紹介は一人1分以内で」って念を押されてたのに、ほぼ全員2分以上かかっていました。うーん、やっぱり緊張するのかな…。そんなことを思いつつ、AOでの経験も含め「面接慣れ」している俺は、特に緊張せずここは難なくクリア☆

 次の質問。こういう国際交流関係の面接とか英語面接では、定番中の定番。なのに、英語担当の面接官が質問を英語で読み上げ、さぁ一人ずつ答えようって時に…

 一人目:「あの…すみません、いまちょっと思いつかないので後でお願いします…」

 (え??「後で」って、ありなんですか?)

 二人目:「あの…質問もう一回お願いします…」

 (きっとめっちゃ緊張してるんだろうなぁ。。)

 三人目:「あの…質問の意味がよくわからないんですけど…」

 (いや、そのまんまでしょ。いま親切に“what do you want to introduce…?”って言い直してくれたところ…。)

 四人目:「あの…私ちょっと英語苦手なので、日本語でいいですか?」

 (えぇ!?いま英語面接なんですけど。…落ちたいんですか?)

 五人目:「私も日本語でいいですか?」

 (あーぁ。変なルールが追加されたぞ。英語面接なのに「日本語でも可」だ。)

 六人目:「well…I want to try in English…First,…」

 (いやいや、「try」じゃないから!それが普通だから!!英語面接!!)

 七人目(私):…。

 (普通に英語で喋りました。別にネイティブではないので、そんな流暢なわけでも、賢いことを言えるわけでもないんですが、普通に。)

 そんな感じで面接は進んでいき…最後に締めの挨拶として、面接官から私たちのグループに対してお説教が。

 「この事業では、英語で生活することになります」

 その通りです(笑)。たくさんの外国人と共同生活しながら、ディスカッションやグループワークもすることになる。それら全部、英語で。多少英語が喋れなきゃ、話にならない。

 結果的に見ると、見事なくらい英語が苦手な人がうちのグループに集まった、ということだと思います。他のグループの方には明らかに帰国子女っぽいオーラの人もいました。

 このグループに入ったことが幸か不幸かはいまだにわかりませんが、なんとか都道府県選考を通過することができたのでした。

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅