第11回:自主トレinカナダ(その2)

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 私が自主トレ合宿地として選んだのは、2010年に冬のオリンピックが行われた「バンクーバー」。高校時代のホストファミリーがすぐ近くのノースバンクーバーに住んでいたため、通学の便も良い。ここで約1ヶ月、語学学校に通いながら英語力を磨くことになりました。そう、すべては世界船事業のために。

 バンクーバーに到着した翌日、さっそくクラス分けをするための実力テストが行われました。文法と語彙をチェックするペーパーテストに加え、講師陣と1対1で行うスピーキングテスト。結果は明かされていないので何とも言えませんが、少なくともスピーキングの方は予想外の高評価。話すことに対する恐怖心がないのと、発音がいわゆる典型的な「ジャパニーズイングリッシュ」ではなく、比較的自然な発音ができていたからだと思います。というのも、実は高校生の時にずっと付き合っていた子がアメリカ帰りの「帰国子女」だったため、学校からの帰り道に発音を直してもらったりしていました。「英語上達の一番の方法は、外国人の彼女をつくること」なんて話を聞いたこともありますが、本当にその通りだなと、あとになってから思いました(笑)。

 クラス分けテストの結果、私は8段階あるうちの上から2つ目のクラスに入ることに。クラスメイトの内訳は、サウジアラビア2人、スペイン2人、スイス3人、韓国3人、チェコ1人。幸いなことに、日本人は私1人でした。海外の語学学校というと、大体どこも日本人がたくさんいて、授業時間内外で日本人と絡むことが多くなり、日本語で喋る方が楽なので当然英語は喋らなくなる・・・という悪循環にはまってしまいます。たぶん日本人は、そういう傾向が特に強い国民性なのだと思います。そのため「短期留学してきた!」と言っても、結果的に英語力はそれほど上達していない、なんてこともしばしば。せっかく行くのに(行かせていただくのに)それではもったいないと思い、私は語学学校を選ぶ際「国籍制限」というのがしっかりと定められているところを選びました。どこの国の人は定員の何割まで、と人数が決められているので、日本人ばかりになることはありません。まあそれでも、うちの学校のレベルが下の方のクラスは、半分くらい日本人でしたが・・・。むこうの人に言わせれば、日本人と韓国人は本当に「留学好き」らしいです。

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅