第13回:事前合宿(その1)

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 カナダから帰国すると、わりとすぐに合宿が始まりました。

 場所は都内某所にある「代々木オリンピックセンター(通称:オリセン)」。その名の通り、日本のトップアスリートたちが合宿をしたり、海外からの旅行者が泊まったりもする、かなり大きな宿泊施設です。いくつもの選考試験をくぐり抜けた日本代表参加青年たち約140名は、6日間ここに缶詰にされ、朝から晩まで隙間無く組まれたプログラムをこなすことになります。

 メンバーの中にはこのオリセンを何度か利用したことある人もいたのですが、自分は今回が初めて。それだけでちょっとドキドキです。この合宿ではレターグループ(船の中での生活の中心となる家族のようなもの)や委員会、クラブ活動など、さまざまなグループ分けが一気に行われるので、どんな人と同じグループになるのかというのもまた大きな楽しみでした。

 遠征用の大きなバッグにスーツや6日分の着替えを詰め込み、オリセンに到着。

 受付を済ませ、大きな会議室のような部屋に通されます。
私はMグループ。グループはA〜Mまでなので、席も一番後ろ。

 自分の席を見つけると、机の上には自分の名前が書かれた名札と大量のパンフレットや書類、そしてなぜか「ビタミン剤」が。毎年合宿中に体調を崩す人が何人もいるらしく、一応その予防なのだとか。

 「スポーツの合宿じゃあるまいし、体調崩すって・・・どんだけエグイ合宿なんだ?」

 体力にはわりと自信があったのですが、さすがにちょっと覚悟しました(笑)。

 さて、肝心のグループメンバー。
私の席の隣には、同じ大学生っぽい感じの女の子が座っていました。

 しかも、普通に可愛い(テンションが上がったのは言うまでもありません)。

 自分のまわり、SFCにはあまりいないタイプ。
聞くと、某大学の芸術学部に通っているらしく、ばりばりのデザイン系。どおりで髪型がキノコヘアーなわけだ(この時から、私の彼女に対する呼び名は「キノコ」になりました)。

 うちのMグループでは、彼女と俺の二人だけが大学二年生で、最年少。やっぱり同い年というのは話しやすく、すぐに仲良くなりました。

 ただ、第一印象で「普通に可愛い」なんて思ったのは本当に束の間。すぐに仲良くなった分、すぐに本性を現すことになります。もちろん、良い意味で。

(次回に続く)

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷 晃毅