第24回:ヴィトンだけは安い国

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もちろん、フランスのことです。
何が高いって、まず水。500mlのペットボトルに入ったミネラルウォーター(本当にミネラルかどうかも怪しいけど)が、普通に買うと1.502ユーロくらいする。ただの水が200円って。「水よりワインの方が安いよ0」っていう都市伝説、どうやら嘘ではないみたい。

世界中で愛されているファーストフードの代名詞「ハンバーガー」も、ここフランスでは決して安くないのです。せっかくだからマクドナルドではなく地元のチェーン店で…と思い入っていると、普通のセットが約7ユーロ。しかもサイズは日本よりやや小さいくらい。
「きっと高級なハンバーガーなんだ!トリュフのソースとか使っちゃってるんだ!」なんて自分に言い聞かせながら食べたので、味はそこそこでした。

着いた日にそんな経験をしたものだから、当然フランス料理レストランには入る気がしない。しかも、パリではSFCの親友と二人で旅をしており、二人ともバックパッカーとして来ているため、そんなに贅沢できるお金もない。さて、どうしたものか・・・。

というわけで、自炊しました。笑

ラッキーなことに、世界船の友人(ギリシャ人)のお姉さんの一人暮らし先がパリにあり、夏休みの間は帰省していて完全に空き家状態になっていたため、鍵だけ借りて、親友共々そこに滞在させてもらっていたのです。キッチンも調理器具も完備。近くのスーパーで買い出しをし、男二人でワイン飲みながら料理しました。パリにいることを忘れるくらい、ただのルームシェアでした。

ちなみに、妹とは友人ですが姉とは直接会ったことはありません。会ったこともない日本人に心よく部屋を貸してくれるなんて。そういうところも、「ギリシャ人の国民性」らしいです。いずれにせよ、パリでもまた、世界船のネットワークに助けられたのでした。

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷 晃毅