第26回:車がないと暮らせない国

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「バーレーン」という国を知っていますか?
おそらくサッカー好きの人であれば、名前くらいは聞いたことがあるはずです。南アフリカW杯・アジア予選での死闘、遠藤選手のコロコロPK・・・いやーあの試合は本当に熱かった。あれからもう2年も経つんですね、時が経つのは本当に早い・・・。
と、そんな話は置いといて。

バーレーンは中東の島国で、「ドバイ」で有名なUAE(アラブ首長国連邦)から、飛行機で約50分。第22回世界青年の船事業の参加国のひとつであり、私にとっては「家族」がたくさんいます。せっかく日本への帰りの飛行機がUAEで乗り換えだったので、4日間ほど間をあけて、バーレーンに立ち寄ってきました。

まず驚いたのが、その暑さ。空港を出ると、サウナの扉を開けた時のような熱風がブワッと顔に吹きつけてきます。気温は余裕の40℃超え、湿度も間違いなく日本以上。
空港まで迎えに来てくれたバーレーン人の友達が、爽やかにこう言いました。

「いや0今日はかなり涼しいよ。お前ラッキーだな☆」

何でもピーク時には50℃を超えるんだとか。50℃って、暑いとか言ってられるレベルじゃないです。笑

そんな国なので、町中は車だらけ。歩行者はほとんどいない。暑すぎて、車がないと生活できないのです。遊ぶ所と言えば、ショッピングモール。モール内は冷房が隅々までしっかり効いていて、快適です。
665km2しかない小さな国(奄美大島と同じくらい)なので、車があれば端から端まですぐに行けます。私が滞在している間も、朝食や夕食の度に、国中に散らばっている友人たちが皆駆けつけてくれました。

そして車が普及しているもうひとつの理由が、石油。バーレーンは中東諸国の中でも最も早く石油採掘を行った国で、GDPの約30%を石油関連の事業によるもの。
ガソリンの値段は、なんと25円/L。日本の6分の1以下。
そりゃ車を使って当然ですね。もはや「車を使え!!」って言われているようなものです。

その豊富な天然資源をフル活用し、経済も発展、現在も高層ビルが次々に建てられていました。
あと5年後くらいには、今とは全く違った都市景観になっていることでしょう。

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷 晃毅