第31回:ラテンダンス(その1)

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船上に話を戻します。

船の上では、いわゆる「部活動」を行うための時間もありました。毎日というわけではないのですが、公式プログラムとしてクラブ活動の時間が設けられており、各国の青年たち自身が企画・運営を担当して、様々なクラブ活動を行います。
日本人が企画したクラブとしては、和太鼓やさんさ踊り、よさこい、書道、武道、日本舞踊、など。外国人は、ギリシャ伝統ダンスや、スワヒリ語など。それぞれの国の文化に実際に触れることができる、非常に良い機会です。
最終目標は、プログラムの終盤で行われる「エキシビション」での発表。練習の回数自体は決して多くないので、どのクラブも短時間でいかに楽しく、効率的にマスターするか、知恵を絞っていました。

数あるクラブの中から私が選んだのは、「ラテンダンス」。エクアドルの青年が指導してくれます。
ラテンダンスと一口に言ってもいろいろな種類があるので、前半の数回ではそれを万遍なくトライし、後半は自分の好きな一種類を練習しました。

で、何を思ったか俺は「サルサ」というやつを選んだわけです。

知っている人はわかると思いますが、二人一組のカップルで踊る、あのダンスです。たぶん、「ラテンダンス」と聞いて真っ先にイメージとして浮かぶのが、このサルサだと思います。

エクアドルのNP(ナショナルプレゼンテーション)でもこのサルサが紹介されていたのですが、その格好良さ&華麗さに、完全に魅了されました。本当に、口がポカンってなっちゃうくらい、すごいんです。

「やっぱり男たるもの、一人で踊るだけじゃダメだ!
女の子をクルクル回せてなんぼだろ!!」

と、意気込んでみたはいいが。
はたして、純日本人の俺にそんなことができるのだろうか・・・。

(続く)

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅