第54回:俺が話をつけてやる

未分類

ここのところ真面目系のネタばかりが続いていたので、少し趣を変えてみます。
先日、こんなニュースがありました。

『ザックジャパン 南米選手権「特例」参加へ
 東日本大震災で苦しむ日本に前代未聞の措置が設けられた。小倉会長は4日にパラグアイの南米連盟を訪れ南米選手権出場辞退を申し入れ了承された。しかし5日に開催国アルゼンチンを訪れたところ、グロンドーナ会長から撤回を求められた。
 招待参加の日本協会に選手招集の拘束力はない。しかしグロンドーナ会長は日本協会に拘束力を与えるため、FIFAに対し内規の変更を要望。FIFAのブラッター会長からも前向きな返答が届いたという。小倉会長は「開催国が交渉してくれるなんて、あり得ない」と感動。すぐに東京から欧州の2部リーグ以上でプレーする14カ国28選手のリストを取り寄せ南米連盟に提出した。』

個人的にサッカーが好きということもあり、最初に「南米選手権への参加を辞退」というニュースを聞いたときは「そりゃ仕方ないけど…やっぱり残念だなぁ」と思ったのが、正直なところです。それがここに来て、急展開。なんと南米連盟が直接FIFAに交渉し、欧州でプレーする日本人選手の派遣を要請したという。これは本当にすごい。

そういえば、自分自身も似たような経験を何度もしています。ギリシャでインターンシップをしたときも、オーストラリアでボランティアスタッフとして船を迎え入れたときも、準備や手続きは全て現地の仲間がやってくれました。「俺が話をつけてやるから、任せとけ!」そう言って、面倒な交渉事も一手に引き受けてくれたものです。自分が行きたいという気持ち以上に、向こうが呼びたいと思ってくれている。その気持ちの表れに、小倉会長同様、とても感動しました。

「俺が話をつけてやる」という感覚は、日本人よりも外国人の方が強く持っている気がします。他人のことを自分のことのように思い、多少強引にでも成し遂げる。これも一種の「ホスピタリティー」かもしれません。そうした気概は、ぜひ自分も見習いたいと改めて思いました。

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅