第57回:困った時はお互いさま

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 世間はゴールデンウィーク。まわりの友人たちは旅行に出かけたり、飲んだり、飲まれたりと、それぞれ思い思いに連休を楽しんでいるようですが、僕はというと、ひたすらパソコンをカタカタしています。いや、合間を縫って出掛けたりもしていますよ、もちろん。昨日は久しぶりに高校の同級生たちと会い、思わず「自分老けたなぁ…」と呟きそうになりました。

 先月あたりから、どうも「頼み事」をされることが多いのです。結婚式の新郎新婦紹介ムービーを作ってくれ、部活動の新歓用CMを作ってくれ、ホームページを作ってくれ…etc。中には「人生相談に乗ってほしい」という責任重大な食事の誘いがあったりもしますが、基本的には「パソコンで○○を作って」という感じの依頼です。ただ問題なのが、僕自身が決してクリエイタータイプの人間ではないということ。一応Mac Book Proを持っていて、一応映像編集のソフトを少し使えて、一応htmlのいじり方くらいは知っているという、SFCでいえばごくごく普通のレベル(もしかしたら普通以下かも…)です。技術的には正直足りないことだらけなので、その度に勉強して必死に補い、なんとか形にしています。

 以前の連載(http://you2.jp/ao/fune_44.htm)で、自分は「ノーと言えない日本人」の典型であると書いたのですが、最近はむしろ「人からの頼みはできるかぎり受ける」というスタンスになっています。その理由としては、僕自身がこれまで多くの人に助けてもらってきたということ、それに対する意識がここ最近さらに強まっているからかもしれません。よく体育会の世界では「先輩から受けた恩は後輩に返せ」といったことが言われますが、恩は必ずしも本人に返さなくてもいいわけで、「国外の仲間から受けた恩を、国内の仲間に返す」というのもひとつの考え方としてアリでしょうし、そうやってお互いが助け合って良い循環が生まれれば何よりかな、なんてぼんやり考えています。国内外を問わず、自分にとって本当に頼れる仲間がいるということは、同時に自分のことを頼ってくる仲間がいるということ。そうした繋がりの数に比例して、頼み事・頼まれ事の数も一気に増えました。困った時はお互い様だよとしみじみ思いながら、今日もこれから夜を徹しての作業が続きます。

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅