第341回:初詣②

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お参りまでは比較的スムーズに流れていた人達も、屋台ゾーンでは立ち止まる。なかなかの人の群れの中を、押し分け掻き分けお目当てのお店まで進んでいかなきゃいけなかった。人込みはもちろん好きではないけれど、年を越したてのハイテンションと、しばらく練習がないという開放感で、この時は全く嫌な気がしなかった。どれだけ長い行列でも並んでいられるような気さえした。

結局、ノロノロと進む人の流れの中で、たこ焼きと焼き鳥とじゃがバターを食べた。大判焼きは我慢した。夜ご飯を軽めにしておいたとは言え、これでも食べ過ぎだ。この年末年始連休中、いちおう気を付けたつもりではあったが、好きなものをバクバク食べてしまった。お蔭で年明けの練習一週間くらいは身体が重かった。こうなってくると、超級時代には更に15㎏くらい重かったなんて我ながら信じられない。

そんなこんなで駐車場に戻ったのは深夜2時頃。僕が停めていた臨時の駐車場にも徐々に車が少なくなってきていた。空気がとても冷たくて、澄んでいて、周りに民家も街灯もなくて、星がとてもキレイだった。しばらく眺めていると、そういえば中学受験の勉強範囲の中で、星座はことさら苦手だったことを思い出した。そもそも星座って、全然その形に見えないんだもん。何で昔の人の理屈なきコジツケを覚えなきゃいけないんだ。と小学生ながらふて腐れていたものだ。

年明けのアドレナリンもそろそろ切れそうな3時頃、ようやく寮のベッドで横になった。初日の出は諦めた。元旦は姉貴夫婦と一緒に青梅の実家に帰る予定だった。昼過ぎの待ち合わせにギリギリ間に合うようアラームを設定して、2017年最初の夜が終わった。

初詣1

初詣2