兎にも角にも、何を言っているのか分からないと話にならんということで、二本目の前に同時解説機みたいなのを買って、それをイヤホンで聞きながら連獅子に臨んだ。せっかく解説を買ったのに、というところだが、連獅子は会話というより動きの演目だった。頭につけた獅子の長い尾(なのかな?)を振り回す映像は確かに見たことがあって、それを生で見たという感じ。それ以外のいわゆる舞の部分は、本当に申し訳ないが、凄いのか凄くないのか、全く分からなかった。 二本目で完全に心の折れた僕は、「歌舞伎というものがどういうものが、な [→続きを読む]

4月の頭に、初めて歌舞伎というものを見に行った。ちゃんと銀座の歌舞伎座に行った。フルマラソンとほぼ同じ「やったことがない」というのが好きじゃなく、歌舞伎も一度は観ておきたいというモチベーション。この時期に歌舞伎に挑戦すると「国宝観たからでしょ?」と言われるのだが、違う。逆ミーハー心で、あまりにも人気が出ている映画を見にいくのがなんとなく癪で、国宝は観ていない。なので、純粋に「一回は観ておきたい」やつだった四月大歌舞伎、夜の部で、演目は本朝廿四孝・連獅子・浮かれ心中の三本建て。 チケットを購入する [→続きを読む]

マラソンから2-3日間は、80歳のおじいちゃんみたいな生活をした。歩くスピードは亀、布団から起き上がるのも、トイレでしゃがむのも苦痛に顔を歪めながら。こうなると出歩くのが億劫で、できるだけ家にいたい気持ち。自転車も乗れない。それでも当然会社は行かないといけないから、普段なら歩いて10分ちょいのところを30分くらいかけてトボトボ出勤した。階段もスムーズには降りられないから、たとえ1フロアの移動でもエレベーターを頼った。同僚みんなに笑われた。 流石に4-5日目くらい経つと、割とスムーズに歩けるくらい [→続きを読む]

炭酸泉と水風呂を交互浴すると、ほんの少しだけ足が動くようになった気がした。これならなんとか飛行機くらい乗れそうだ、と少し安心した。これ今日中に帰れるかな、と内心少し心配だった。普段だったら、こういうスーパー銭湯に来ると、サウナも絶対入るのだけれど、この状態で入ったら倒れてしまいそうで、やめておいた。風呂から出て、食事所でご飯を食べた。圧倒的に枯渇したエネルギーを補給せねば、と、ヒレカツ丼 ご飯大盛りと、チキン南蛮定食 ご飯大盛りを頼んだ。高知らしくカツオのたたき定食もあったけれど、肉が欲しかった [→続きを読む]

手荷物受け取り場所のすぐ向かいに着替え用の大きなテントがあって、そこでとりあえず街の方まで移動する格好に着替えるのだが、これがまた難儀。だって、絶対に膝を曲げないまま着替えないといけないのだから。とにかくゆっくりゆっくり、びしょびしょの短パンを脱いで、ジャージを履いて。Tシャツを脱いで、インナーは見た目恥ずかしいからすぐ脱いで。着替えの途中、出発前に食べたお菓子のゴミが、隣で着替えている人の荷物の上にヒラヒラ落ちてしまった。「すみません」と言ってすぐに拾おうとするのだが、いかんせん膝が曲がらない [→続きを読む]

ゴールの競技場まで最後に登り坂。膝をカクカクさせながら、もはや走っているとは言えないスピードだったけれど、ここまでくればリタイアはない。もう行くしかない。気合い。根性。意地。我ながら、自分ってメンタル相当強いな、と思った。 競技場内に入って、ゴールはどこだと探すと、400mトラックをほぼ全体的に使って、グルッと300mくらい先にある。今まで「42kmも42.195kmも大して変わらない。最後の195mなんて、どんだけ疲れていても走れるでしょ」なんて思っていた。とてもじゃないが無理。這いつくばる寸 [→続きを読む]

30~35km、1km当たり5分30秒。最後の折り返しをして、再び仁淀川を越える。必死に足を回しているつもりでも、ペースは上がらない。頭の中は痛い・辛い・辞めたい、だけ。しかしこんなところで止まるわけにはいかない。何に対する意地か、誰に対する強がりか、もはや考える余裕もないけれど、とにかく前へ。ゆっくりでもいいから前へ進まないと。 35~40km、1km当たり6分34秒。38kmくらいで遂に歩きを挟んだ。痛みを訴え続けた脚は、もう攣るとかそういうレベルではなく、確実に肉離れという状態になっていた [→続きを読む]

段々と人がバラけて5~10km、1km当たり4分49秒、ちょうどいいペースになってきた。号砲と同時にスタートしている3時間半のベースランナーにも追いついた(僕は号砲から1分半後にスタートラインを超えたから)。ベースランナーに追いついて気が付いた。3時間半で走る青山学院の人は、あの黒田朝日選手だった。“シン・山の神”ってやつだ。沿道のお客さんたちも、黒田選手と気がつくや一段と高い歓声を上げる。大した人気。その黄色い歓声を、自分に向けられたものだと勘違いしながら走ってやることにした。 10~20km [→続きを読む]

9:00、キッチリ時間通りに号砲。おそらく目標タイム3時間以内くらいの猛者たちから順番にスタートして、1分半後、僕もスタートラインを超えた。予め作っておいた2時間半くらいのプレイリストの再生ボタンを押した。一曲目はもちろんMr.Childrenで、“終わりなき旅”。「高ければ高い壁の方が、登ったとき気持ちいいもんな~」。想定では、このプレイリスト2周目に入る時、つまりこの“終わりなき旅”をまた聞く時、たぶんキツくなってくる頃だろう、という感じ。「でもまぁサクッと3時間半切って、みんなをアッと言わ [→続きを読む]

ホテルからスタート地点の高知県庁前までもタクシーで行った。7時に出て、だいたい20分くらいで到着。手荷物預けのリミットが8:15だから、割と余裕を持って着いてしまった。まだ細かい雨が降っていて、たぶん気温は13-14度くらい。荷物を預ける=もうスタートできる状態だから、半袖短パンにならないといけない。当然、ジッとしているには寒い。ギリギリまでコンビニの前でたむろして時間を潰した。当然周りはランナーだらけ。同じようにたむろしている人や、アップで軽くランニングしている人で賑わっていた。これから42k [→続きを読む]