第747回:前途洋々

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ふと考えてみると、今まで特に触れたことがないような気がするが、僕はこのブログを洋々という学生向け指導塾のサイトで書かせてもらっている。僕としてはAO入試というのが馴染みのある呼び方だけど、正確には“総合型選抜試験”というのだろうか、主にその試験対策を専門に扱っている指導塾だ。

もちろんブログを書かせてもらった始まりは、僕がこの洋々で指導してもらい、その結果として慶應義塾大学に入学することができたから。僕は比較的短期間で、詰め込むように論文・面接対策を指導してもらったから、当時横浜の校舎で22時とかまで、先生と顔を突き合わせて「あーでもない、こうでもない」と議論したのが懐かしい。少し衝撃的だが、それが2009年とかの話だから・・・もう16年前だ。それ依頼、ずーーーっとここで記事を書かせてもらっている。我ながらよく続けているな、と思うのもあるけれど、洋々もよく続けさせてくれているな、と思う。今さら、僕のこのブログを観たからと言って、AO入試を受けよう、とか、洋々で対策しようとか、思う子は限りなくゼロに近いだろう。僕にしても、洋々にしても、もはや目的を持たない趣味の領域だ。

その洋々が、今年の9月に20周年を迎えたという。社会人を10年以上経験してきたオジさんになった今なら、多少は分かる。20年間企業を存続させることが如何に大変か。そして16年前から、つまり洋々が4歳の時から、特別深くはないかもしれないけれど、少し距離をとってでも、一緒に生きてきた人間として、なかなかに感慨深い。

例によって、12月の本決算の発表に向け、一年で一番の繁忙期を迎えている僕は、残念ながらこの20周年を祝した式典に参加することができないのだが、この場を借りて「おめでとう」と言いたい。そして甚だ勝手ながら、洋々がこの趣味に飽きるまで、どうかこれからもよろしくお願いします。