前回の記事にも少し関連するのだが、僕は中学を卒業して高校の寮に入るまでの約15年間、青梅に住んでいた。今も実家はそこである。青梅の中でも僕の家がある場所は、位置的にも環境的にも奥多摩に近く、最寄駅は宮ノ平という青梅駅から奥多摩線で一つ目の駅だ。いわゆる田舎の駅で、昔から改札のない無人駅。最寄りのコンビニまでは歩いて15分くらいかかるし、コンビニの駐車場はやたら広いし、要するに東京都は思えないThe田舎、まさに石原元都知事の言った「東京のチベット」である。 渓谷を挟んだ山の斜面に家々がへばりつい [→続きを読む]

 東京都から出ることなく、自然と遊ぶことのできる僕の実家—青梅奥多摩は、このコロナ禍において最適な帰省先かもしれない。この8月はそんな観点で友人を連れ何回か実家の方に足を伸ばしてゆっくりさせてもらった。帰省とはいえ、運動もしない上に食生活にもさほど気を使わない高齢な両親や、昨年生まれたばかりの赤ん坊を抱える姉家族を危険に晒すわけにはいかないので、家族との濃厚接触はなし。泊まるのは数年前に亡くなった祖父母の家である。今ではイベント事でしか使っていない空き家だ。実家から1km弱のところ、僕の小学校時 [→続きを読む]

7月に入ってからは”単音を弾く”ことに挑戦している。たいていの人はそうだと思うけど、ギター習得のため最初はコードを練習する。コードは左手指をとにかく決められた位置に置いて、右手でジャーンと大体全部の弦を弾けばそれらしい和音が出るわけだが、単音となると当然左手は一音一音動かし、右手も決められた弦を狙って弾かなきゃいけない。要するに格段に難しい。けどその分、カッコいい。というかこれができなければギターを弾けるとはいえないんだろう。そもそも僕のギターにおける最終目標はMr.Childrenの「Simp [→続きを読む]

2020年初め頃、最初に買った楽譜集が物足りなくなってきて、無料アプリを練習に使うようになった。有名なJ-POPであればほぼ全て歌詞とコードが見られ、弾き語り用に、自動スクロール機能までついている優秀なアプリだ。このアプリの中には各楽曲”初心者向けコード譜”と”通常コード譜”があって、とりあえず初心者の方をせっせと練習している。初心者向けとは言え、15-20個くらいのコードが出てきて、ちゃんと原曲通りのキーで、転調などもちゃんとあるから、”初心者に毛の生えた程度”にはちょうどいいレベルだ。iPa [→続きを読む]

外出もできずに籠っている毎日で、特に書くことも思いつかない、持て余した時間を埋めるために最近になってたくさん練習しているギターについて、長々と進捗報告でもさせていただこうかと思う。 自分でも確かな時期を忘れていたけれど、このブログによると僕は2018年の11月頃からギターの練習を始めたらしい(第427回記事)。始めたて当時の記事を読むと、当然ながらコードも分からない上、単にキレイな音を出すのもままならない状態だ。僕のあいまいな記憶によると、このズブズブの初心者状態を抜け出すのに1年ちょいかかった [→続きを読む]

そろそろ参ってきた。コロナのせいで何もしていない故、ここに書くようなことが何一つ思いつかないのだ。仕事に行く以外、これといったことを何一つしていない。全部一人で、トレーニングと勉強とギターの練習しかしていない。普段からそこまでルールを厳格に守るタイプの人間でもないんだけど、わざわざこの時期にリスクを冒してまで遊びに行きますか、と言われると、いやそれほど遊びたいわけではないんだよな・・・となり、なんだかんだちゃんと家でジッとする毎日だ。 そんな生活になってからもう3-4ヶ月も経つ。最初の頃は、あま [→続きを読む]

僕は“営業”と言われる仕事をしたことがない。しかし一人暮らしを始めてからは、たまに訪問販売という営業を受けるようになった。自分で営業をしたことがないのだから、そのテクニックやら手順やらは何一つ知らないのだけれど、どうもウーンと首をかしげてしまうような営業ばかり受ける。 先日夜7時頃、僕がちょうどギターの練習をしている時に、一件の訪問を受けた。ピンポンに答えてドアを開けると、いかにもなスーツ姿のお兄さんが立っていて「夜分にすみません。なにかバンドとかやられているんですか?」とお愛想を言われた後、「 [→続きを読む]

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、外食するのもなんとなく気が引ける今日この頃、やはり自分の家でご飯を食べることが多い。毎食毎食コンビニやスーパーのお惣菜というのも芸がないので、近頃多少料理のようなこともする。 学生時代から実業団時代、少なくとも現役中は寮のご飯があったわけで、基本的に自炊とは無縁で生きてきた。とはいえ僕は料理が特別苦手という訳ではない、はずだ。テレビなんかで出てくる、包丁の使い方が分からないとか、調味料の感覚値が大きくズレているとか、そういう不器用さはない、つもりだ。ただ、以前こ [→続きを読む]

突然だが、僕は”ノルウェイの森”の”永沢さん”なる人物が好きだ。 ノルウェイの森とは、言わずと知れた村上春樹の代表的な長編小説だが、最近時間を持て余している僕はそれを読み返して、改めて思ったわけだ。村上春樹の小説に出てくる男の中で、やっぱり永沢さんが一番カッコいいな、と。 永沢さんは、主人公”ワタナベくん”と同じ寮に住んでいる、学年が少し上の東大生で、家柄も良く、本人もとにかく優秀、明記はされていないけれどおそらく滅茶苦茶イケメンな男である。とんでもなく美人というわけではないけれど人間的な魅力溢 [→続きを読む]

人々の行動が激減して、ありとあらゆるイベントや行事が無くなって、「なんだか時間が止まってしまったみたいだね」とか、「今年一年は歴史上、失われた一年になりそうね」なんて半ば格好つけた感想を持っていたけれど、どうやら地球は止まっていなかったようで、今年もちゃんと暑い季節がやってきた。 想像に難くないと思うが、僕は暑がりだしかなりの汗っかきだから、この季節はあまり得意ではない。今住んでいる家の普段はベッドルームとして使っているロフト部分はサウナ状態でデッドスペースと化し、仕方がないから下のソファベッド [→続きを読む]