翌日、佐渡滞在最終日。前日よりも更に酒が残っていたけれど、例によってしっかりと朝食を頂いた。この、貧乏性というのか、もったいない性というのか、とにかくダイエットの大敵である。朝食会場には、いよいよ明日に迫ったトライアスロン大会のために泊まっている選手の方たちもたくさんいて、本当に合宿に来ているような気分になった。ただ、トライアスロン系の選手の体つきは、僕のそれとは明らかに違う。簡単に言えば細マッチョかゴリマッチョか、という話だ。向こうは僕のことを見て「アスリートだろうけど、トライアスロンか・・・ [→続きを読む]

ドライブは快適だった。他に車もほとんどない山道をビュンビュン進むだけ。ドライブ中にMr.Childrenを聞くのには流石に飽きてきて、道中は適当なTVのワイドショーの音声だけ聞いて過ごした(僕の車は、停車中しか映像は見られない)。番組は、新体操界での暴力・パワハラ問題でもちきりだった。どうやら塚原夫妻が宮原選手と全面的に戦う宣言をしたということらしい。それに対して、スタジオに出演している評論家やタレントが、誰でも言えるような一般論と正論をいつまでも並べたてていた。20年ほどどっぷりと体育会系の世 [→続きを読む]

この日のランニングコースは単調だった。防波堤と草むらに挟まれた道がひたすら続く。ところどころ坂があって、登り切ったところは海に向かって崖になっていて見晴らしだけが良かった。きっと晴れた日には中国らや韓国やらが見えたりするのだろう、と想像した。たまに、海に面したホテルや民宿があったけど、半分近くはもう営業していないように見えた。何の目的も持たずにフラリと訪れた若者に、喜んでくれる島の人たちの気持ちが少しだけ分かった気がした。 単調な道を5㎞ほど行ったところにグーグルマップ通り夫婦岩なるものがあった [→続きを読む]

次の日7時にアラームで起きた。朝食を取ってあるからだ。前夜遅くまで酒を飲んでいたせいでさほど腹も減っていなかったけれど、頂けるものは頂くのが僕のモットーだ。ブュッフェ形式で、地のものがたくさんある。ありとあらゆるおかずにコメを三杯も食べてしまった。さすが新潟、コメが美味いのだ。何よりもコメが好きな僕にはたまらない。痩せようとしている人間には地獄だ。 腹を満たした後は、自室に戻ってもう一度寝た。二日連続の寝不足で、ご存知の通り寝力の弱い僕でもかなり深く眠ることが出来た。入口のドアに「起こさないで下 [→続きを読む]

向うは、兎にも角にも、一人で佐渡に来た理由に興味を持っていた。何で?何しに佐渡に来たの?先述の通り、特に目的も理由もなく佐渡に来た僕はもちろん上手く答えられない。それでも、一人佐渡に来てくれたと喜んでくれた。 店を経営している夫婦は、どうやら奥さんの方が佐渡出身で、旦那さんが結婚を機にこちらに移り住んだらしい。店員の女の子は、派遣で各地をウロウロしている中で佐渡に来て、気に入って住みついたらしい。なかなか愉快ないい人たちである。「今日は何したの?」と聞かれたから「ここら辺を走って、回転寿司食べま [→続きを読む]

ホテルに戻って、汗と雨でグチャグチャになったものをコインランドリーにぶち込んで、大浴場に行った。大浴場には大きな風呂と小さなサウナと露天風呂があった。露天風呂は海に面していて、黒い空と少し激しくなってきた雨と灰色の海を眺めることができた。洗濯が終わる時間に合わせて風呂から出て、だだっ広い部屋にトレーニング着を干してから車で佐和田の方に行った。佐渡に渡ってからそれまでにやったことは、合宿と大して変わらない。 この日の晩ご飯は地元の回転寿司に行った。思えば一人で回転寿司に行くのも初めてだ。初めて行っ [→続きを読む]

僕が今回降りたのは、佐渡の両津港という停泊所。佐渡島の東のくびれの方、両津湾の中にある。島に着いてから、その日取ったホテルの住所を調べて、ナビに打ち込んだ。そこで、自分が今晩寝る場所は、島の西側のくびれの少し北の方だと知った。島のくびれを横断する移動。所要時間は40分程度。近い。かなりウエストのキュッと締まった島のようだ。 くびれの東側、両津港の反対側が佐和田と呼ばれる地域で、僕の個人的な感覚では、島で一番栄えているように見えた。いわゆるチェーン店や、聞いたことのない名前の地方のスーパーやらコン [→続きを読む]

新潟港にはフェリー乗り場がいくつかある。それを知らなかった僕は、最初間違った停泊所に辿り着いてしまった。誘導員の人に従って、船に乗る列に並んで車を停め、切符を買おうとしたところで売り場のお姉さんに言われて気が付いた。一人でボーッとしていたこともあって、本当に“ギリギリ”気が付いた。車もろとも、危うく小樽に運ばれるところだった。危なかった。 正しい停泊所に辿り着いて切符を買った。思ったより高くて動揺した。こんなもんなのか、と計画通りに買ったけれど、佐渡に着いてから弊社のレンタカー店舗を見つけた時は [→続きを読む]

次の日の朝は早かった。泊まっていたホテルが漫喫みたいな仕様で、周りの音が結構聞こえるせいだ。肉体労働らしき人たちが出勤の準備をする音で目が覚めた。たぶん6時くらいだったと思う。まぁ山を登るにはちょうどいい時間か、と僕も起きることにした。 とりあえずシャキッとしようと大浴場に行って、初めて外を見ると、なかなかの大雨。まいったなぁと思いながら、風呂に付いているテレビを観ていると大雨警報まで出ていた。体力には絶対的な自信があるけれど、大した装備も持っていない、山登りの知識や経験もない僕に、この条件下の [→続きを読む]

ホテルから秋田駅までは3㎞ほど。路線バスが走っているようだけど、1時間に1~2本。20~30分待つのも面倒だったから歩くことにした。これくらいの気温なら、僕だって歩く気になる。 歩きながら食べログで調べた比内地鶏を使った親子丼のお店で簡単な夕食を済ませてから、適当な飲み屋を求めて駅前をブラついた。優柔不断で、辺りをグルグルした後、結局寂れたビルの中に入っている、スナックのようなバーのような店に入った。一人でこういう店に足を踏み入れるのも初めてである。意外と緊張するものだ。扉を開けると、薄暗いカウ [→続きを読む]

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