第660回:進化系演奏会①

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以前ここのブログでも書いた楽器好き・歌好きが趣味で集まって演奏し合う演奏会が1月最後の週末も開催され、謹んで下手くそな歌を披露してきた。

このささやかな演奏会も着々と進化してきていて、今回からちゃんとした音楽スタジオを借りて開催された。これまでは、いちおう一通りの楽器やアンプが備え付けられたカラオケで開催していたのだが、やはりベースがカラオケ店なので設備のクオリティが低かった。前の人の使い方が悪かったのか、ドラムの面が少し割れていたり、アンプとの接続不良でキーボードの音が上手く出なかったり。加えて店側も、その不備に対して修理したり交換したりという意識があまりなく、趣味とはいえせっかくだからちゃんと演奏したい我々としては不満が多かった。だから今回からはいっそスタジオ借りてしまおうとなった次第だ。

大井町にあるそのスタジオは、古びた雑居ビルの5階にあった。エレベーターもなく、みんな大きな楽器を抱えて息を切らしながら辿り着いた。防音扉を開けるとちょうど柔道の試合場1面くらいの広いスペースがあって、その正面奥が一段高くステージになっていた。ステージ上にはもちろん一通りの楽器がずらりと並んでいて、頭上にはずらりと照明が並んでいた。ステージの反対側、入り口に近いところがスタッフ席になっていて、音響や照明の調整、マイクのオンオフなんかができるようになっていた。スタジオレンタル料に店舗のスタッフさん常駐も含まれているらしく、僕らみたいな趣味の演奏会にも関わらず豪華に2名もスタッフが付いてくれた。要は小さいライブハウスで、駆け出しのバンドがちゃんとお客さんを呼んでライブができる施設というわけだ。