僕らが引退してしばらくしてエアコンが付いた道場は、ちゃんと冷房が効いていて実に快適な環境だった。加えて普段のウエイト+ランニングトレーニングが功を奏し、それなりに練習にはついていけるもので、なんだかんだ乱取10本くらいはこなした。 これだけまとめて柔道をすると、ボロが出てくるのはやっぱり指と全身の皮膚だ。組手争いで指は壊れ、道着との摩擦で身体中の皮膚が悲鳴を上げる。当然ながら両方の要素に属する手指の皮膚は甚大なダメージを負い、特に暴れ回る釣手=左手は小指と薬指の付け根、中指の第二関節と第一関節が [→続きを読む]