僕は学校に沿った細い道の上で、畑と学校に挟まれながら校庭のネット越しにそれを眺めた。よくキックベースでネット越えのホームランを打ってボールを探しに行っていた道だ。畑も家も、突然サッカーボールが降ってきてさぞ迷惑だったろうな、と今なら思う。当時はネット超えをした自分が誇らしく、「どんなもんだ」とボールを探していた。 晴れてもいない・曇ってもいない天気で、星はあまり見えないけれど、あたりが暗いから月はやけに明るく見えた。その月に向かって、すぐ目の前、50mくらい先の校庭から上がる花火は大きかった。こ [→続きを読む]

直前まで知らなかったのだが、学校内は打ち上げのために入場禁止となっていた。だからその周りで、各々適当な場所を見繕って観るスタイルだった。僕の実家は学校からちょうど1kmくらいのところにあるのだが、そこのすぐ近くの橋も鑑賞スポットとして案内されていたから、結構広い範囲で各々見ていたと思われる。 打ち上げ場所の学校の周囲は、街灯も少なく暗い中、近くに住んでいると思われる老若男女がパラパラとその時を待っていた。行くまでは「もしかして同級生に会うかも・・・挨拶されたらどうしよう、気がつけるかな?」などと [→続きを読む]

ここまで書くと、なかなか愛校心の強いやつだと思われるかもしれないが、小学校時代の僕はまぁ色々と問題を抱えたガキだった。ベースとして身体が大きく力が強く、エネルギーも有り余っていたから、とにかく毎日暴れ回っていた。理屈っぽくて下手に口が回るから、先生たちの言うことにも逆らいまくっていた(というより何一つ素直に言うことは聞かなかった)。一つだけ弁明をしておくと、陰湿な弱い者イジメなる的なものはしなかった。たまたま喧嘩した相手が自分より弱かったということはあるかもしれないけれど、わざわざ弱い者をターゲ [→続きを読む]

僕の母校である青梅市立第五小学校(五小)が今年150周年を迎えた。「150周年を記念して、11/23(木)の勤労感謝の日、学校を打ち上げ場所とする花火大会を開催する」というお知らせが青梅にある実家に届き、それが品川にいる僕にも伝達され知った。お知らせには花火大会をやるから寄付をお願いすると書いてあった。 言われてみれば僕が小学校在学中に125周年だか130周年だかのイベント的なのがあった気もして、そう考えると確かにここらで150周年か、と思うのだが・・・卒業してから早20年の月日が流れていること [→続きを読む]

流石にタイトルはmiss youを使えなかったけれど、10/4にちゃんとMr.Childrenのアルバムが発売された。今時CDが売り切れるなんてことはまず起こり得ないから、会社から家に帰る途中のTSUTAYAで買うつもりだったのだが、ついに彼らもCDの販売はしなくなったらしく10/4に行っても売っていなかった。失敗したなーと思いながら仕方なくAmazonで注文して、発売から3日後10/7にようやく手に入れた。 手に入れてからも大変だった。僕のPlayStationはブルーレイを再生できるから、C [→続きを読む]

二回目からはちゃんと実力を発揮して、これが確かに美味しかった。微かにではあるものの、前の炊飯器で炊いた米よりも美味しい気がした。どこがどんな風にというのは例によってよく分からないのだけれど、その差は確かに感じられた。 しかしデメリットもある。意外にも以前の古いものよりも炊くのに時間がかかるのだ。どちらの炊飯器にも早炊き機能がついていて、すぐ食べたい僕はそれを酷使するのだが、古い方が2合30分ちょいで炊けていたところ、新しい方は1時間弱かかる。割と大きな違いだ。30分ちょいだと、いつもの帰宅後のル [→続きを読む]

新しい炊飯器の選定はそこそこ困難だった。ピンからキリまで種類が多すぎるのだ。ネットや家電量販店のスタッフにアレコレ教えてもらったりもするのだが、とにかく難しかった。というのも、最近の家電は機能が多すぎて「果たしてこの機能は僕に必要なんだろうか?」と悩むポイントが多すぎる。炊き上がりの硬さが選べたり、米の銘柄で炊き方を変えられたり、炊き込みご飯やお粥が勝手にできたり、なんなら米を炊く以外の料理ができたり、とにかく機能がいっぱい。そして当然ながらその機能と絡まって、価格も5千円くらいものもから100 [→続きを読む]

10月の初めに炊飯器を買い替えた。 それまで使っていた炊飯器は、たしか大学に入学するタイミングで、寮のご飯というものがなくなったタイミングで買ってもらったものだ。だからもう15年近く使っていたわけだ。5合炊きで、白く丸っこい炊飯器。一人暮らしで5合炊きを持っている人も珍しい気がするが、僕はしっかりこのサイズを活かしてきた自負がある。1食で3合食べていた現役時代はもちろん、最近でも2合食べてしまう僕にとって、それは絶対に必要なサイズだったのだ。そして、こいつが生涯に炊いた米の量は、間違いなくそこら [→続きを読む]

歌や楽器が好きな会社の友人に誘われて、ここ1年ちょい、3ヶ月に一回くらいの頻度で演奏会に参加させてもらっている。その会社の友人が、プライベートで属している歌や楽器が好きなコミュニティの演奏会だ。演奏会と言っても、特に観客を呼んだりする訳ではなく、ただ自分たちのやりたい曲を演奏して歌って、お互いのそれを聞くだけの、誰も犠牲にならないただの自己満足のイベントだ。 最初の頃はそのコミュニティの方々が主体で演奏していて、僕なんかはその休憩時間に遊び程度で歌わせてもらっていたのだが、ここ2~3回くらいは、 [→続きを読む]

一度敷居を跨いでしまえば、二回目以降は実に容易く行けるもので、仕事の区切りがついて少し呑みたい気分の時や、次の日休みなのに予定がなくて、大人しく帰って寝るのは納得いかないという時、フラッと一人で寄って、軽く呑んで帰るのが日常になった。だいたい僕が行くのは8-9時頃で、店が混み始めるより早い時間帯だから、他に客がいないことが多い。幸か不幸か、村上春樹の主人公みたいに一人でゆっくり考えないといけないような悩みを僕は持っていないから、たいてい店員とおしゃべりしながらハイボールをチビチビ呑む。他に1人2 [→続きを読む]