第639回:青梅BBQ②
夏の間だけとはいえ、4年間も通っている我々の手際は極めて良い。何も言わずとも担当が決まっていて、火起こし・野菜のカット・飲み物の準備・テーブルや椅子の配備がスラスラと進み、家に着いてから10~15分で準備は万端だ。ちなみに担当がなくてダラダラしている奴もいるが、それはそれでいい。みんなそれぞれのん担当を楽しんでいるから、ダラダラしているやつはビールでも飲んでノンビリしていてくれていいのだ。ちなみに僕は根っから火遊びが好きだから、火の管理全般を担当している。
脂っこい豚バラを最初に焼いて網を温めてから、タン、ハラミ、ステーキ、フランクフルト、エビ・イカ、ホルモンなんかを焼いては食べ焼いては食べ。今回はみんなお腹が減っていたのか、結構な量を次から次へと休む間もなく焼いた気がした。
この日は姉一家もこの家にいて、気持ちBBQに参加した。この家族とはコロナ禍以降会っていなかったから実に3.5年ぶりくらいの再会だった。姉夫婦は特に変わってなかったけれど、流石に姪っ子は大きくなっていた。生まれて1-2ヶ月の時に会って以来だから、だいぶ人間らしくなっていた。一般人の中でも比較的ヒョロヒョロの姉の旦那とは3段階くらいサイズ感の違う柔道関係のオジさんたちに囲まれても、特にメソメソすることなく堂々としていた。人見知りしないタイプのようだ。とはいえ、一番仲良くなっていたのは、僕らが連れて行った犬だったから、まだ人間には成りきれていないらしい。もう少し成長して、ちゃんと恩を覚えていられる年齢になったら、可愛がってやるか、と思った。