ここに関連して、もう一つ考えさせられたのは”引退”についてだ。主人公は所属していたクラブチームの解散によって突然引退を突きつけられ、それでもまだまだ自分はやれると信じ、社会人になることに抵抗を覚えながらしばらく過ごす。結局、サッカーのクラブチームの試験に落ちたことで踏ん切りをつけるのだが、観ていて悲しかったし久しぶりに涙が出そうだった。自分はやれる、と思っている中での強制的な引退は残酷だ。僕の場合、どうやったって世界一にはなれないと気が付き、それでもしばらくの間現役を続けさせてもらった上での引退 [→続きを読む]

録画していたドラマ”オールド・ルーキー”を観た。ドラマの完成度として、いわゆる特別面白いというレベルではないと思うけれど、個人的に当事者感を感じる部分が多く、「うーん」と考えさせられるドラマだった。 綾野剛さん演じる元日本代表サッカー選手がいきなり引退を宣告されるところからドラマは始まる。まだ現役を諦めきれないままスポーツマネジメント会社に拾われ、社会人として徐々に成長していくような話だ。僕個人として感じたこのドラマの焦点は、スポーツしかしてこなかったアスリートがセカンドキャリアに苦戦するところ [→続きを読む]

「最近、何か心が動くようなことあった?心の底から感動したり、楽しんだり、何かあった?」 会社の昼休み、目の前のデスクで40代のママさん達2人が話していた。10秒くらい、割と長い時間をかけてジックリ考えてから、 「ないなー、歳とってから年々そういうことが減ってきた気がする」 と、もう一人が答えた。 僕は、頭を全く使うことのないスマホゲームをしながら片耳でそんな会話を聞きながら、自分はどうだろうとボンヤリ考えた。言われてみると自分も歳を追うごとに心動かされることが少なくなってきたような気がした。柔道 [→続きを読む]

2023年2月21日に日本武道館で開催される音楽ライブ”Golden Circle Special”に当選した。僕がチケットを応募しているということは、当然ながらMr.Childrenのボーカル桜井さんが出るライブだ。今回は「桜井さんが出るライブ」で「Mr.Childrenが出るライブ」ではない。(申し訳ないけれど僕は知らない)シンガーソングライターの寺岡呼人さんが主催し、桜井さんと、”マカロニえんぴつ”のボーカル:はっとりさん、”緑黄色社会”の同じくボーカルの長屋さんと合計4名で歌うライブとの [→続きを読む]

25時に銭湯を後にして三崎港に向かった。深夜で他の車も少なく1時間もかからずに港に着いた。少し車を出て海沿いを歩いてみたりもしたけれど、これもやっぱり寒すぎて一瞬で退散した。釣り人が何人かいたけれど、この時間に、この寒さで一人ボーッとするというのは、僕にはちょっと理解できない趣味だなと思った。車のライトで海を照らすと、光に反応して小さい魚が一斉に飛んだ。もちろん何の魚かなんて知らないし、なんで跳ねるのかもよく分からないけれど、一斉に飛ぶ後継が面白くてしばらくチカチカ遊んでから、車の後部座席を平に [→続きを読む]

日が落ちるか落ちないかの時間に、ライトアップが始まった。紅葉のライトアップは、木に電球を縛り付けるイルミネーションと違って、下から大きな光で葉っぱを照らす趣向だ。少しオレンジがかったライトが葉の色をより染めて、曇天の下で見るよりもよりもだいぶ映えていた。 この時間になると人もだいぶ増えた。ベンチもだいたい埋まり、木々の間の遊歩道にも軽い渋滞が生まれた。犬を連れている人も多かった。至る所で、犬と紅葉の映え写真を撮りたい飼い主たちが、虚しい努力をしていた。映えスポットに犬を無理やり座らせて、飼い主は [→続きを読む]

山中湖に着いたのがだいたい4時くらいで、曇り空にまだ少しだけ太陽が残っていた。肝心の紅葉は、確かに紅葉だった。黄色やら赤やら、思い思いに色づいた木が湖を囲う山々をあって、風情があるという感じ。期待を上回るとか、息を飲むとかのレベルではなく、「確かに紅葉だ」という紅葉だった。最近は写真の加工技術が進歩し過ぎて、SNSで見たものを期待して現地に行くと、「まぁ、うん」ということが多くなった気がする。今回のこれも例外ではなく、そういうことだ。 湖畔では、例の紅葉祭りと銘打って、テントや屋台がいくつか立ち [→続きを読む]

11月の最初の週末は、山中湖の方に紅葉を見に行った。なにやら湖の周りで紅葉祭り的なイベントが開催されているとかで、夜は紅葉がライトアップされるとかで、それに行った。 午前中は普段通りジムに行って2時間くらいかけてトレーニングをして、午後一から動き出した。まずは車の調達だ。五反田にあるパーク24本社ビルの地下駐車場からタイムズカーで一番大きなサイズの車を借りた。相方から「山中湖で紅葉を見た後、三崎港で朝4時くらいから開催される朝市に行きたい」という注文を受け、その大きな車の中で仮眠が取れるように布 [→続きを読む]

右足の腿裏を肉離れして走れなかった1週間くらいは、仕方ないからジムで自転車トレーニングをしていた。走るよりは運動強度が低くなるから、ちゃんと汗をかけるようにいつもより少し厚着で、例によってiPadで動画を見ながら(最近はアニメ”ワンピース”を1.5倍速くらいで流し見している)、iPhoneでニュースなんかを読みながら、ジムの自転車備え付けのテレビを流しながら、黙々と自転車を漕ぐ。側から見れば、一体どの画面を見ているのか分からない状態だ。ランニングだとiPhoneがイジれないが自転車だと可能だから [→続きを読む]

いかんせん肉離れ素人だから、一体どんな対処をするのが正解なのかも分からず、Googleで「肉離れ 対処」を調べた。道場の隅で、iPhoneでそんな検索をしていると、運動経験の乏しいオジさんみたいだ。 Googleによると、肉離れ受傷直後の対処は他の怪我と大差なくアイシングとのこと。マネージャーさんに氷嚢を作ってもらって腿の裏に当て、とにかくこれ以上の痛みが来ないことを祈りながら残りの練習を見守った。 どういう内情か定かではないが、数時間経っても、夜になっても、次の日になっても痛みの具合と強さは変 [→続きを読む]