第632回:サンクチュアリ①

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少し前くらいからいろんなところでちょいちょい話題になっているNETFLIXドラマ「サンクチュアリ」を観た。朝、ジムを走る時、タブレットで。九州のヤンチャ坊主が、金に釣られて角界に入り、色々と挫折なんかを乗り越えながら、なんだかんだ強くなることを目指して、もがくドラマだ。もちろん主人公が相撲で強くなることがメインで描かれているのだが、とにかくそいつがヤンチャで、悪ガキで、上にも横にも下にもタテついてばかりで面白い。周りの目を気にしながらビクビク生きている自分には到底真似できないタイプだ。そして、そのスポコンの周りで各界のリアル(?)が描かれいるのも面白かった。

言わずもがなだが、柔道界は相撲界と多少似ている。古くから伝わる日本発祥のスポーツで、礼儀だしきたりだ、を何よりも大事にする。柔道はまだ世界に展開して、色々な人種・文化に触れて成長してきたお陰で、最近になってようやくスマートなスポーツになってきたように思うが、相撲界は良くも悪くも昔のままなのかもしれない。もちろんドラマとして面白おかしい演出にしているのは分かるが、外の世界の人間に観られたら一挙手一投足に対して3-4個の●●ハラスメントと言われそうなイジメやシゴキが描かれている。僕も一応スポーツの世界に所属していたし、僕が現役だった頃は、まだギリギリ柔道がスマートなスポーツにはなっていなかった。陰湿なイジメや無意味なシゴキみたいながチラホラあったりもした。だから、ドラマに対して一般人が「絶対そんなことないだろ」と思っているところも、「そういうことする先輩・先生いるよね」という風に見えたりする。そういう暗い部分は特にいい思い出でもないのだが、少しだけ懐かしかった。