第538回:社会人4年目
もうすぐ3月が終わって、世間一般でいうところの年度が切り替わる。僕の会社は10月末決算だから、3月から4月になるタイミングでは、新入生の加入があったりなかったりするくらいで、会社として「さぁ」という雰囲気はない。ただ僕としては、「自分が普通の人になって何年目」という意味での節目で、感慨深かったりするのである。この3月の終わりで、僕は柔道家でなくなってから丸々3年が経ったことになる。来月からは普通の人4年目に突入である。
この3年を振り返ってみる。周囲の引退した柔道家が、急に運動しなくなったのにご飯の量を変えられず、年々肥えていくという現象を嫌と言うほど見てきて、けっこう恐れていた“ダラシない体型化“は今のところ抑えられている。なんだかんだ仕事をしながらトレーニングも続けられて、目標である”強そうな普通の人体型”に近づきつつある。3年間で体重は12- 13kg減。あと1-2年で85kgの理想体型くらいになれると楽しいなぁと思っている。
社会人としては、まあこの1年間はコロナ禍で何とも言えないけれど、そこそこ色々なことを経験させてもらって、それなりに成長してきたと言って良いのではないでしょうか。石の上にも3年なんて言うけれど、サラリーマンを3年間やってみて、ちょうど楽しくなってきた頃合いだ。幸運である。
僕は、良くも悪くも、どこまで行っても“元柔道家”という枕詞が付いてくる人生になるんだろうな、と思っている。良いことをすれば「柔道家だったからしっかりしている」などと言われ、 悪いことをすれば「これだから柔道家は」などと言われてしまうのだろう。柔道を通じて育ててくれた方たちに、そして柔道家の僕を社会人にしてくれた方たちに、しっかりと恩返しができるように、今一度気を引き締めて4年目を迎える所存。