第474回:東京オリンピックに向けて

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東京オリンピックの代表争いが面白い。もちろん柔道の話。今年8月の世界選手権やこの前の大阪グランドスラムなんかの勝った負けたで内定した階級、少しずつはっきりしてきた階級、混戦になってきた階級、色々あるけれど、凄く面白い。男子の66kgの代表争いなんて毎試合鳥肌もん。タメ息がでるほど格好いい。最早オリンピック本番よりも、この代表争いの戦いの方が面白いんじゃないかと思うほどだ。諦めて引退した自分の情けなさや嫉妬は棚に上げて、純粋に楽しんでいる。あまり僕らしくないけれど、柔道に関係のない一般の人にも、柔道って熱いんだよ、と宣伝したくなる。

そして何といっても我が社の柔道部から何人出場できるのか、ワクワクドキドキしながら応援している。創部約10年で迎えるこの東京オリンピックが、柔道部にとって一つの集大成・区切りとなるのは間違いない。良いかたちで終われるよう、祈るばかりである。

 

この時期になると毎回思うのだけれど、やっぱりオリンピックに出るって凄いことだ。文章で書くと凄くありきたりに見えて残念だけど、幸いにも代表候補たちと近い場所にいて、その戦いを間近で観て、その緊張感や闘志を実際に肌で感じたりして、本当に心の底から思うのだ。増してやそこで金メダルを獲った人たるや、もうどうしようもない。うちの監督なんかにももうちょっと敬意を持って接さなきゃいかんな、と思ったりもするのだ。