第525回:お風呂のありがたみ

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あるいは毎年思っていることかもしれないけれど、「冬ってこんなに寒かったっけ?」。最近めっきり寒くなってきた。柔道家現役の最後の頃からずっと体重は減少傾向だから、もしかすると脂肪や筋肉が減っていくにつれて、実際に体感温度が低くなっているのかもしれない。とにかく最近やたら寒く感じる。朝なんて、とてもじゃないけど外を走ろうという気にはならないからジムに行くようになった。通勤で10分くらい乗る自転車も、寒さで顔が痛くなるからマスクを付けたりする。去年はこんなこと思わなかったような気がするんだよ・・・。

そんな中で、タイムリーにその恩恵に与かっているのが新居のお風呂だ。”女子ウケ”をテーマに今月引っ越してきた新しい部屋にはトイレとは別のちゃんとした浴室があって、風呂には自動で沸かす機能はもちろん、追い焚き機能やタイマー機能まで付いている。高校、大学、会社の寮を出て一人暮らしをした通算5年間、狭いことを理由に自分の部屋でお風呂を炊くなんてしたことが無かった。現実、アパートの小さい浴槽に自分の身体を入れるのはなかなか困難であったから、銭湯に行くか、ジムや道場の風呂に入るか、シャワーで済ますか、だった。が、ここに越してきてからは時折、我が家の風呂を使うようになった。寒い朝にタイマー設定で炊いて温まってから出社したり、前の夜のお酒を抜くために半身浴しながら本を読んだりして、お風呂のある生活をガッツリ楽しんでいる。もちろん“浴槽狭い問題”は健在で、お湯は少なめに張り、体育すわりをした状態でピッチリ浸かるのだけれど、まぁ今の体重(=体積)くらいだとギリギリ許容範囲である。

出かけたり、誰かといる方が間違いなく好きだけど、この時代には否応なく大事になってくる”お家時間”、お風呂のおかげで少しだけ豊かになった冬でした。