第679回:三代目自転車②
繰り返しになるが、1日たりとも自転車のない生活が嫌だったから、二代目を見捨てる判断をしたその場で、その店に在庫のあるものから次の相棒を見繕った。三代目だ。自転車は僕にとって掛け替えのない存在ではあるが、今回の見捨てる決断も経て、完全に消耗品であることも痛感した。となると大事なのはコストパフォーマンスである。安価で壊れにくいというのが最も重要な条件。見た目のオシャレさとか、軽さとか、出せるスピードの要素は、選択にあたって劣後する。店員さんは色々頑張って高価な最新機種なんかを勧めてくれるが、1-2台くらい聞いてあげた後に言葉を遮って、二代目を同じくらい35,000円の適当なマウンテンバイクを選んだ。三代目は黒ベースで所々に黄色と白が入っている(その組み合わせがオシャレなのかどうか僕にはよく分からない)。タイヤは太くギザギザ、いかにも丈夫で踏まれたら結構痛そうだ。18段階変速。言われてみれば確かに車体が少し重たくて、スピードもそこまで出ないかもしれない。それでも僕の日常使いには十分だ。一瞬で前相棒を見捨て、新しい自転車を即決するテンポの良さに、店員さんも少し戸惑っていた。
結局二代目の廃棄料、三代目の防犯登録手数料なんか諸々込みで40,000円くらいになった。1回の出費としてはそこそこの金額だ。PayPayで支払ったけれど、今やっているキャンペーン”アタリが出たら○%戻ってくる”はハズレだった。「これ絶対金額見てアタリ・ハズレ出してるよなー、高い時当たらないもん」と人間として小さいことを思ったりもした。
自転車を新しくした時に心配になるのが盗難だ。しばらくはピカピカだから目をつけられないかヒヤヒヤする。この梅雨が終わることには、もう見た目的にそこまでキレイではいられないだろうから良いのだけど、しばらく警戒モードで気をつけて管理しようと思っている。