第681回:ハゲ

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髪を伸ばしてから若干気になっていることがある。抜け毛だ。ふと気がつくと部屋の床やら、風呂場の排水溝にそこそこの毛が落ちたり溜まったりしている。今まではそんなこと特に気にならなかったのに、髪を伸ばしてから目に入るようになった。

そこで少し気になってくるのが、自分がハゲる可能性だ。僕は人よりも頭の毛の量が多い。自信満々で言えるほど多い。幸いなことに体毛はそこまで濃くないのだが、こと頭に関してはビッシリでギチギチだ。今までお世話になった美容師のみんなにも言われてきたことだから、ただの自己評価ではなく、世間のお墨付きだ。

だから今まで自分がハゲる可能性など考えたこともなかった。おそらく”30代男性”というターゲットで自動的に流れてくるInstagramやらTwitterの増毛・植毛の広告は全て”興味がない”で削除してきた。ところが、こうした抜け毛たちを眺めていると、あながち自分も縁がないわけではないのでは?と少し心配になった。そこで、ネットで”一般的な抜け毛の量”を調べてみると、だいたい1日で50-100本くらいは抜けるものらしい。しかも夏から秋にかけては増えるらしく1日200本くらいらしい。「なーんだ」と思った。僕は1週間に1回くらいしか部屋の床を掃除していない。掃除機は持っていないからクイックルワイパーだ。そこで1週間分を集めることになるから、だいたい350-700本くらい毛があっても良いということだ。流石にそこまでない。全然ない。シャワーの排水溝のを合わせてもそこまでない。

自分は毛の量が多いだけでなく、毛根までも強いのかもしれない。改めて自分は絶対にハゲないのだ、という自信を取り戻した。