第686回:簡単に命が捨てられていく映画

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Mr.Childrenの楽曲が使われている映画やドラマは、すこぶる興味がないジャンルでも一通り観てしまう習性がある。そして、甚だ残念ながら、Mr.Childrenが使われている映画やドラマは、大体すこぶる興味がないジャンルである。

正確に最新かは自信ないものの、ここ最新の映画2作桜のような僕の恋人青春18×2 君へと続く道だ。どちらもジムで走る時にiPadで観た。奇遇にもほぼ同じような話で、ラブストーリー、ヒロインが難病、最終的には亡くなってしまう。言わずもがな僕の興味のあるジャンルではないし、案の定(あくまで個人の感想だが)すこぶる退屈だった。エンディングのMr.Childrenに辿り着くまで、何度も挫折しそうになった。何度も走るのをやめようかと思った。それでもなんとか観終わって(走り終わって)、ふと思うことがあった。

「そういえばMr.Childreって駄目な映画を盛り上げるために簡単に命が捨てられていく。違う、僕らが見ていたいのは希望に満ちた光だ[HERO2002]って歌ってたよな?」

それなのにどうだ?2作続いて、“簡単にとまでは言わないまでも、命が捨てられていく映画じゃないか。見事なまでのギャップだ。ある意味皮肉が効いていて面白いじゃないか、悪趣味ながら個人的にニヤニヤしてしまった

その前、映画“KINGDUM”で使われた“生きろは良かったのに。求められて曲を書くというのは大変なのなのだな、きっと。そして個人的には、求められていない、ただ自分で歌いたい歌を作って、歌っている時の桜井さんが僕は好きだ。大体クズみたいなことを言うだけど、それが人間臭くて非常によい。9月末、ライブが楽しみだ。