第696回:miss you 鑑賞記③
2日前に届いた電子チケットの席番号から、なんとなく予想はしていたけれど、なかなかに良い席だった。横に長いステージの右側のアリーナ席、一番前から数えて20列くらいのところ。しかもブロックの端の席。ステージ中央までは40mくらいかな。桜井さんがステージ右まで来ると20mくらいのところ。割と表情までハッキリ見えるくらいの距離。初めてMr.Childrenのライブで日産スタジアムに行った時も、スタンドの前から20-30列だったから、まぁ同じくらい。良い席だ。
今回、近いが故に、表情が見えるが故に面白い発見もあった。モニターに映される映像と、実際に歌っているものと、若干の時差があるのだ。ハコの設計上の話なんだろうけど、遠くの席から見る用のモニターとしては、そこに音が届くタイミングに合う映像を映しているに違いない。
ライブの内容としては、概ね想定通り。ただ僕がMr.Childrenのライブに慣れてきたのかもしれないが。アルバムの中の退屈な曲はやっぱりちょっと退屈だったし、1-2曲ライブで化ける歌もあったし、アルバムに無い昔の歌で懐かしいなーと思ったりもした。やっぱり桜井さんは歌がとてもお上手だった。しかもほぼMCなしで3時間くらい歌いっぱ。とても真似できない。やっぱり半端じゃないよなーと、改めて感じさせられた。とは言え前から感じていた「歳とってエネルギーは落ちたよな」は今回も思った。もう50歳半ばになるんだから当然だけど。最近、桜井さん本人もよく言うけれど、「いつまでこんな風に演奏して歌っていられるか」をどうしても考えてしまって、聴きながら少し寂しくなったりもした。2年前の30周年ライブでは“半世紀へのエントランス”と称して50年まで走り続けると宣言していたけれど・・・そうなってくれることを切に祈る。