第734回:復帰戦もしくは引退試合⑧

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結局僕らに勝ったチームは決勝でギリギリ負けて、2位だった。どうせなら優勝してくれよ、と思った。負けた僕らに、そんなことを言う権利は絶対にないのだけれど。しかし決勝も接戦だったことを考えると、いろんなことがめちゃくちゃ上手く噛み合っていれば、僕らの優勝だって可能性がなかったわけではない(体力的にかなり可能性は低いけども)。そう考えると、やっぱり勝ちたかったなぁ、あと少しだったなぁと悔しいような残念なような気持ちが出てきたりもする。勝負の世界において「〇〇だったら」「〇〇しれてば」のタラレバは御法度だけど、まぁ引退したオジさんたちの戯言としてなら許してもらえるだろう次の日には、我らが柔道部の現役連中、いわゆるガチの人たちの試合の応援があるから遠慮気味な打ち上げをしながら、もはやタラレバしか出てこない、しかも「次はこうしよう」も出てこない実に無意味で楽しい討論をした。総じて、ほろ苦くも楽しい復帰戦 引退試合だった。何より、仕事に影響の出るような怪我をせずにしっかり乗り切ったこと、兎にも角にも良かった。

聞くところによると来年のこの大会は宮崎県延岡開催らしい。なんともいいところで開催するよな、行きたくなるよな。仕方ないからもう一回復帰しようかな」なんて思う。むしろ今回で引退してないことにして、また「引退試合です」って言って出場しようかな。何回引退するだよって言われるな。一年後に向けてたまには柔道する生活をしておこうかな。乞うご期待。