第78回:ピンポン

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「 目的が勝利なら、成し遂げるためにするべき行為はいたって単純でしょう 」
「 それを徹底できる人間は、君が思うほど多くはないよ 」 ( 松本大洋著・ピンポン)

毎日の練習で体がキツくなった時、試合前とかで精神的余裕が無くなった時、試験前で勉強に飽きてついつい関係ないことをしたくなった時、僕は漫画 『 ピンポン 』 を読む。強くなるために払わなくてはならない犠牲。努力だけでは決して超えることのできない才能の壁。臨界状態で戦っている時のみにある勝敗を超えた相手との絆。『 ピンポン 』 は勝負についての多くのことを教えてくれる。自分もこんな所で立ち止っている場合ではないな、また明日から頑張っていかなきゃな、と思わせてくれる。
今までくだらないものから完成度の高いものまで、たくさんの漫画を読んできたけど、この 『 ピンポン 』 ほどすごい漫画は他に無いと思う。間違いなく一番好きな漫画だ。 ( 小説家で村上春樹が好きなのと同じくらい、漫画家で松本大洋が好きなのだ。そういえば今まで書いたこと無かったからちょっと書いてみた。)

今日8月4日、柔道部の4人で江の島の海に行ってきた。今年初めての海だ。練習が終わってからで夕方だったし、平日だったし、曇りだったし、で海岸に人は少なく、周りの目を気にすることなくバカ騒ぎをした。と同時に、水着の女の子を大量に見てやろうという野望が叶うこともなかった。人生のほとんどを柔道柔道で生活している我々は時々、一般ガールを見て目の保養をしなくてはならないのだ。また近いうちに繰り出そうと誓った。

2011/08/04

更新:2011-08-06
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳