第121回:広島合宿

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先週一週間、4日から9日まで広島県西条で全日本合宿があった。何故かは分からないけど、毎年この時期に一度広島で合宿をする。

今回の合宿の行動パターンはだいたい以下の通り。
朝5時50分起床。ホテルの前に迎えに来てくれるバスに乗り込み、広島大学の陸上競技場に向かう。魔の400mトラックは広島にもちゃんとある(恨)。朝早いし、これから行うトレーニングの憂鬱感から、バスで会話は一つもない。普段しょうもないことで、どうしようもなく騒げる我々柔道家集団が水を打ったように静まり返る。生物学的に貴重な時間だ。
帰りもバスが迎えに来てくれる。競技場で着替えられず、絞れる程の汗を染み込ませたドロドロな30人が乗り込む。背中を付けないように、とか一応配慮はしたけど、それでも座席がビショビショになっていたことは間違いない。次に乗ったお客さんには申し訳ない。ちなみに帰りのバスではみんな元気を取り戻し、再び賑やかな集団に戻っている。非常に分かりやすいのだ。

7時40分頃ホテルに戻って、シャワーを浴びて、食事をして、少し休憩。今回はここの休憩が短くて、9時20分にはまたバスに乗り込んで練習場に向かう。午前は主に寝技と打ち込みの練習。日が進むごとにこういう単純な練習がしんどくなってくる。足が動かなかったり、腕が張って握力がなくなったり。増してや寝技は藤井の苦手とするところ。毎日毎日コテンパンにされながら、歯を食いしばる。

12時30分ホテルに戻り、またシャワーを浴びて食事をする。13時頃から2時間ほど昼寝。それから再び練習場へ。午後は立ち技の練習。もちろん体は限界であちこちガタがきている。それでも集中を切らさないように必死に食らいつく。投げられても潰されても、僕みたいな下っ端はガムシャラにやるだけなのだ。

練習を終えてホテルに着くのは7時頃。食事して洗濯して風呂入って、部屋のテレビでAKB48の総選挙やら、バレーボール五輪予選やサッカーW杯予選やらを観て、10時から11時頃に就寝。夢の中でもトレーニングや練習をしたりする。真夜中、朝練が怖くて目が覚めたりする。

そんな一週間を過ごす。これが全日本合宿。

更新:2012-06-16
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳