第20回:日韓交流合宿 その2

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 韓国合宿で柔道に関して思ったことは先週書いたけど、海外に行って感じることは他にもいっぱいある。日本では当たり前の常識や習慣が通用しない。面白いと言えば面白いんだけど、苦労することもたくさんある。 我々が今回泊ったホテルは少し変わっていた。ツインの部屋を取ってもダブルベッドが一つあるだけ。いくら家族のように仲のいいメンバーでも、100キロを超える男二人が一つの布団でポヨポヨ寝るのは、見ていてもやっていても、あまり微笑ましくない。仕方がないからフロントで布団や簡易ベッドをも借りて、一人はそこで寝た。

 町には温泉(?)がたくさんあった。と言うのも、(日本での)温泉マークを掲げているんだけど、かなり汚くて湧いてきたものには見えなかった。三日目あたりに疲れがたまってきたので五人くらいで入りに行ったが、完全に無法地帯。湯船は掃除中でお湯が増えたり減ったりしてる。シャワーで洗濯してそれをサウナに干してるやつがいる。水風呂がやたらと広く、暴れてるやつらがいる(俺ら)。最後には、疲労回復のために行ったのにハシャギ疲れてる自分たちがいた。

 食事は、とにかく何でもカラくて苦労した。いつも唇を赤くして、汗をかきながら食べていた。噂通りキムチと海苔は毎回出現。しかしメインディッシュには期待を裏切られ、焼き肉はほとんどなくて魚介類が多かった。今回の遠征でこれが一番悲しかった。

 ほとんど言葉の分からないテレビを見ていたが、内容はダイエット器具の通販だとか、お笑い番組だとか、英語の教育番組だとか、あまり日本と変わらない。中で一番面白かったのが、向こうの男性アイドルの体格の良いこと。日本のヒヨヒヨな体、いわゆる細マッチュなやつらとは訳が違う(ひがんでるわけじゃないよ)。理由はもちろん国民皆兵らしい。腹筋バリバリで線が太く締まっている。兵隊になるのは問題ありだけど、マッチョになるのは悪くないね。 そんなこんなで、平和で激しくてカラい韓国遠征でした。

慶應義塾大学 総合政策学部 藤井岳