第15回:人生最後の夏休み??
同じ学部の友達から聞いた話である。『俺たち今年で人生最後の夏休みだからな…』え?ちょっと待って意味分からないんですけど…詳しく聞いてみると、どうやら2年生から夏休みは慶應病院で実習があるらしい。幸いのことに2週間の休みはある。友人が『大学生は人生の夏休みなんだ!』と言っていたのを思い思い出して、この衝撃の事実を伝えるのは、せめて夏休みが終わってからにしようと思った。が、私が知ったその日に口を滑らして伝えてしまった。(悪気があったつもりはない)もちろん本人はすごく落ち込んでいた。本当に申し訳ないと思っている。ここまで来たら、まだまだ言いたいことはあるが以上落ち込まれると、どこかにいなくなってしまうんじゃないかと思ったのでやめた。一方、私はというと中高で夏休みは3日間だったので(部活)それに比べれば2週間も休みがあるなんていい方じゃないかと思っている。でもどうせなら、普通の大学生みたく2ヶ月の休みがほしい。なぜなら普段できないことをやりたいからだ。私の知り合いの大学生は木曜日金曜日に授業を入れず4連休が週に1回あるので旅行に行くことができる。(すごく羨ましい…)隣の庭は青く見えるとはこのことか…と思う。旅行だけではなく、読書とか普段会えない友達と会いたい。だから今年、人生最後の夏休みを後悔しないように過ごしたいと思う。
話は変わるが慶應病院でのアルバイトは勉強になる。春学期に授業で学んだことは、ほとんど活かせないが【マニュアル】というものがなく、どんなことにも対応する姿を見ると勉強よりも実際にこうやって看護師の助手をしていた方がいいような気がする。勿論、知識を必要だけど。総合的に見て、やはり私は看護師に向いていると感じる。天職と言ってもいい。でも私は看護の力を他のフィールドで活かしたい。看護の可能性を広げてみたい。病院だけの看護師ではない看護師に私はなりたいと思った一日だった。
慶應義塾大学 看護医療学部 (2012年4月入学) 三浦高介