第16回:【せっかく実家に帰ったのに…】

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慶應病院のアルバイトが休みのときは実家に帰る。たまには親とも会いたくなるし、美味しい母の料理も食べたい。高校生のときから飼っているフェレットにも会えると一石三鳥以上のいいことがある。そして時は3連休目。起きてから、くしゃみが止らない。かんでもかんでも止らない。仕方ないのでその日は外出を避けた。ところがその夜。どうも左耳の調子が悪い。それは時間が経つに連れて痛みに変わっていく。深夜3時30分。痛みが強よくなってきた。我慢できる痛みであったが、高校の部活とは訳が違う。無駄な我慢はよくないと判断し救急車を自分で呼んだ。勿論、親は就寝している。起こすのも悪いと思い、寝ている間に病院に行こうとしたが無理だった。そして病院で診察してもらった結果、異常なし。え??小学校のときに中耳炎で鼓膜を切開したことがあるが、それ以上の痛みだったのに異常がない…渡された薬を飲んで寝たら、あっという間に痛みはとれて、やっぱり大袈裟だった。恥ずかしい思いをした。何より親を起こしてしまったことが申し訳ない。そして色々と心配をかけた友人のみなさま、ごめんなさい。ということで今は元気である。もとから休みをうまく活用できない私だがここまで、損した休みはない。正直悔しい。健康って本当に大切だと思う。体の悪い私は、これから6科目の診療を受けることになる。そんな人が看護医療学部に居ていいのかと最近疑問に思うが、逆を言えば多種多様な患者さんの気持ちが少しではあるが理解できる。慶應病院でアルバイトをして気づいたことだが、なかなかcareに集中してしまい、患者中心に見ることが難しい。余裕がないからも一理あるが。ずっと看護師は患者を看るというのが当たり前だと思っていたが、実際はその当たり前を当然のように看るのが難しい。だから私は体が弱いことを武器にして看護医療学部男子男子学生としてストイックに生きたいと思う。

更新:2012-08-23
慶應義塾大学 看護医療学部 (2012年4月入学) 三浦高介