第64回:老年実習
何度も厳重に記録、レポートのケアレスミスがないかチェック、友人にも確認してもらってから提出。老年の実習が終了した。思い返してみると本当に大変だったと思う。毎週水曜日、木曜日の実習であったが、その他は学校で授業がある中で記録の書き直しや次のケア計画を立てたりなどと、余裕がない生活が続いた。おまけに水曜、木曜のみの実習であることから期間が空いてしまい、そのことが影響してケアを考えるのも大変であった。だが、老年の実習で様々なことを学び、よい経験ができたと思う。今回の実習は病院ではなく老人ホームであった。そのことからも援助の仕方は変わってくる。病院と老人ホームの一番の違いは対象者の人が患者ではないことである。よってよりよい生活を送るためにはどのような援助が必要なのかを考えることのほうが重視される。初めはそのことに気づくことができず、病院にいる患者さんと同じように考え、ケアプランを考えていた。今回の実習でこれだけ学べただけでも大きな収穫だったと思う。他にも様々な大きな気付きがあった。この一つ、一つの気付きを今後の看護に活かすことができると思う。そして何より実習を乗り越えるためには一緒に実習をする仲間の助けが絶対に必要になる。今回もメンバーに恵まれ乗り越えることができた。女子がほとんどだが仲良く接してくれるおかげでどれほど助かったことか笑。メンバーには本当に毎回のように感謝している。そして次は母性の実習である。日本では産婦人科に看護師、助産師として働くことはできないため最初で最後の実習になる。男性という少し難しい立場ではあるが学生として私ができること全て出し切って患者さんに対応していきたいと思う。新しい命が産まれる、何とも言えない感動がある中で実習できることはとても幸せなことであると思う。知識不足がないようにちゃんと勉強して望みたい。
慶應義塾大学 看護医療学部 (2012年4月入学) 三浦高介