第49回:ウィーン/オーストリア【世界撮り歩記】
ヨーロッパの繁栄の中心ハプスブルク家の拠点シェーンブルン宮殿があるウィーン。とても美しく華やかな街である。観光したのが日曜日でほとんどのお店が閉まっていてランチを食べる場所探しに苦労したのが思い出深い。ヨーロッパは休日などきちんと守る傾向が強い。日本に関しては利便性を追求した結果、スーパーやコンビニは24時間365日営業しているが、誰かが働くことになり、金銭に換算出来ない幸福のためにはどちらが良いのだろうかと考えさせられる。東京の世界一と言っても良い利便性の中で生活している私は利便性を重視する面もあるのだが。
冬のシェーンブルン宮殿は花も咲いてなく、湖は凍っていたがそれでも綺麗だった。
西駅の近くのユースホステルに泊まったのだが、ヨーロッパで数多くのユースホステルに泊まっている私の中でも印象深い場所である。とても安くてきれいだった。オーストリアの物価を考えれば12ユーロは安く、とてもきれいでインターネット環境も整っていた。
朝8時の電車でハンガリーのブダペストに行くべく、予定通り電車に乗ったが出発時刻を過ぎても発車しない。待てども待てども電車は動かず周りの乗客もいらいら。こういう時にアナウンスとかもきちんとしないから困りますねえ。近くにいたハンガリー人と話しながら待っていても結局しばらく動かないようで、私が近くの売店に飲み物を買いに行くことに。2人分の飲み物を買ってプラットホームに戻ると・・・。
電車がいない!
プラットホームを確認するもまぎれもなくそこ。聞くと電車は行ってしまったのだとか・・・。
2人分の飲み物を持って立ち尽くす。話の続きがしたかったのに。
ものすごく幸運なことに大きな荷物を持って降りていたので最悪の悲劇は免れた。
あの時のハンガリー人はどうしているだろう。
今でも時々思い出す。
1枚目=シェーンブルン宮殿も冬で少し寂しげ
2枚目=シェーンブルン宮殿
3枚目=街角は人で賑わっている
4枚目=名物ウィンナーシュニッツェル
慶應義塾大学 法学部政治学科 井上貴史