第10回:テキトー力
こんにちは。
テキトー力ってタイトル付けましたが何を思い描きますか??
「適当」ってよく使う言葉だと思うのですが実際何なのでしょう。
今日書きたいのは仕事・課題への取り組み方についてです。ある仕事を期限を決めて頼んだ時に期限厳守で70%で提出する人と、100%を目指そうとした結果期限に間に合わなくて提出が遅くなる人がいます。もちろん期限内に100%の完成度で提出出来れば一番良いのですけどね。
人間がやるべき仕事はたくさんあってなかなか全てを100%でやることは難しいかと思います。
受験生の立場で言うと、受験勉強でしょう。全てを100%出来ればどの大学にでも合格することは出来ます。ところが、時間は無限ではありませんし、得意科目不得意科目が存在するため、同じ時間勉強すれば同じ点数上がるわけでもありません。FIT入試に関しても同じです。比較的一般受験の勉強と比べればある程度時間をかけただけ良くなるのは間違いありませんが、それだけやっていれば良いわけでもないでしょう。そこで発想の持ち方が大切だと思います。それは合格ラインを意識して平均的に得点できる結果を得られることを最終目標に設定して取り組むことです。完璧主義の人がやりがちなのが1つの課題に固執して完全に仕上げようとした結果他の課題に時間が回せなくなるということがよくあります。このマネージメント力はテストその他全てのことに共通して一生使えるスキルで大事なことだと思います。いわゆる「要領が良い」ということになるのかもしれません。
この考え方が出来るようになると多くのことに挑戦することができますし、様々なメリットがあると思います。受験勉強は学力以外にもこういったスキルを学ぶチャンスなのかもしれません。
自分で完璧主義者だなと思う人はそういう意識で物事に取り組んでみるのも良いかもしれませんよ。もちろん質も大事なのは言うまでもありません。大事なのバランスです。
慶應義塾大学 法学部政治学科 井上貴史