第18回:南米研究も出来ます!(法学部政治学科出岡ゼミ)
慶應義塾大学法学部政治学科出岡直也ゼミ(その1)
法学部FIT入試、特に政治学科を志望される人にとって大学で何を研究したいのかは重要な問題です。そんな受験生の参考になれば、また法学部政治学科2年生でゼミ選びを考えている学生にも参考になれば良いかなと思いますので、今日は出岡直也ゼミの紹介でもしてみたいと思います。
法学部政治学科にはたくさんの分野にわたるゼミ(研究会)が存在します。政治思想系、政治・社会系、日本政治系、国際政治系、地域研究・比較政治系などに大きく分けることができます。
私の所属する出岡直也ラテンアメリカ地域研究ゼミはもちろん地域研究・比較政治系に属しています。最初のイメージとして法学部政治学科とラテンアメリカ地域研究が結びつかない人が多いですが、世界のある地域の政治や政策を研究する点では立派な政治学科のゼミです。地域も多様で、中国、ロシア、中東、アフリカなど様々な地域があります。
私は地域研究をしてみたかったのですが、中東やアフリカにも興味関心があって少し考えていました。その中で、その地域で使われている言語を考えた時にスペイン語が多く話されているラテンアメリカ地域に興味を持ちました。また、メキシコに二度、チリに一度訪れていることも大きなきっかけになりました。特にメキシコにはCVS Leadership Instituteのリーダーシップ・ビジネスセミナーの中で約1週間訪問して、現地のモンテレー工科大学の学生とビジネスコンテストをしたり、観光をしたり、ホームステイをしたりしているのでメキシコに対する愛着はやはり強いものがあります。
現在の出岡ゼミは4年生が7名、3年生7名と比較的少人数のゼミですが、1人1人が非常に個性的です。自分の活動、体育会、サークル活動、その他芸術など多分野に渡って活動しながらもラテンアメリカに関する興味関心がとても強い人が集まっています。
3年の春学期は、ゼミ員が自分の関心のあるラテンアメリカに関する英語で書かれた論文を選んできて、毎週要約と感想と疑問点などをまとめてレジュメを作成して事前に全員にメールしています。それを受けてその週の司会担当者は全員のレジュメを参考にしながらゼミ当日に配布する資料を作成して、当日配布して司会を進めて議論をしていっています。
自分が選んだ資料を本人が司会をしないところがミソで、自分の全然興味の無かった分野に当たることも多くありますが、3年の春学期という時期なので色々な分野の論文を深く読んでみようという考えが入っているのかなと思っています。英語論文なので英語が得意でないと少し大変かもしれませんが分からないところはみんなに聞きつつしっかりと準備をしています。
少人数ゼミゆえにゼミでは発言する機会もしっかりあって先生のアドバイスなどもしっかり受けることが出来ます。研究会選びをする時には、自分の関心や学び方に注目して検討してみるのも良いでしょう。
■CVS Leadership Institute
http://cvsleadership.com/
■慶應義塾大学法学部政治学科研究会
http://www.law.keio.ac.jp/politics/seminar/
■出岡直也ラテンアメリカ地域研究ゼミ
http://www.clb.law.mita.keio.ac.jp/izuokazemi/index.html
慶應義塾大学 法学部政治学科 井上貴史