第33回:自由記述欄

2008年度SFC AO入試ではA方式のみに課せられていた「自由記述欄」。

真っ白な紙を二枚渡され、「一体何をすればいいんだ・・・」と呆然とされた方もいるのではないでしょうか?

「慶應義塾大学SFCのAO何だからきっとPCを駆使して、抜群のアイデアで、色鮮やかで・・・」と考えている方もいると思われます。今までの自由記述欄の使い方として特徴的なものには

「自分検定~対策問題」
「ひたすら文章(わりといる)」
「写真つきの自伝」
「紙粘土作成」
といったものがありました。

 

SFCは自由記述欄に何を求めているか?

まず形式的なものとして、2009年度の出願書類には  

所定の原稿用紙(2000字)と自由記述スペースを用いて、本塾大学総合政策学部・環境情報学部を志望した理由と入学後の学習計画、および自己アピールを自由に表現してください。原稿用紙は日本語を使用し、本人の自筆、横書きで作成してください。自由記述スペースは、枠内におさまるものであれば表現方法は自由です。ただし、立体物の提出は認められません。

とあります。実は2007年度以前までの入試とは大きな違いがあり、2007年度における自由記述欄に対する指示は志望理由書とは別に、

以下のスペースを用いて「志願者調書(志望理由書や2008年度にはなかった質問に答える部分)」やその他資料では表せなかった部分なども加えて「あなたの全体像」を自由に表現してください。(スペースの枠内におさまるものであれば表現方法は自由です。)

といったものが出されていました。具体的には「あなたの全体像」が「自己アピール」に変換されているので、これまで評価の対象にはならない個人的な情報を載せてもよかったのをアピールできるものに限定されています。これまでも述べた「コンピテンシー評価」の性質が増したものと思われます。

では実際自由記述欄にどういったことを書いている人が受かっているのか?その答えは簡単で、SFCでやりたいこと、将来の展望、過去の行動が他の受験生より秀でていることを表した人が受かっています。根本的には志望理由書と変わりありません。

如何に面白いデザインで仕上げているかも点数化されているかどうかは分かりませんが、ひたすら文章を書いている人や、私のように事務的なことしか書かなかった人もいることから、やはり大切なのは中身で、表現方法は志望理由書同様中身をひきたてるツールでしかないでしょう。

志望理由書で書ききれなかった部分や、詳しく言いたい部分を一番すっきり伝わるかたちで描き、余裕があるなら印象深いデザインにしてみてください。また、2009年度からは、「ただし、立体物の提出は認められません。」と書かれるようになりましたが、それまで立体で提出する人もかなりいました。


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