第38回:慶應SFC AO入試の面接対策1
面接
いよいよ慶應義塾大学SFCの面接対策に移ります。
SFCの面接を受けてみた感想として特徴的なものに、
「何だか受かっているのかどうか良くわからない」
「一般的な面接対策は全く無意味であった」
「自分のことしか聞かれなかった」
こういったものがあります。これまでも何度か述べてきましたが、恐らくそれはSFCが「コンピテンシー面接」を大きく採用している可能性があるからです(ただ、教授や方式によって多少のズレがあることも事実です)。
また、この面接方法は多くの企業等で一般化してきており、いずれどの面接でも採用される可能性があります。まずはこのコンピテンシー面接とは何か?を詳しくお伝えします。
コンピテンシー面接
・行動は繰り返される
コンピテンシー面接とは一言で表すと
「過去の行動からその人の人間性を評価する面接」です。
たとえ現段階で華々しい実績を収め、特別な資格や才能を有していなくともその人自身が立派な人間性をもっているならば、将来において充分に活躍してくれる可能性がある。
またたとえ成功をおさめていなくとも、過去に全うな戦略によって目的を定め、積極的に活動している人ならば、これから先も同じように努力してくれるという考えに基づいた面接です。その始まりは色々な意見がありますが、アメリカの国防総省が開発したと言われています。
従来型の面接は、志望動機から始まり、
「あなたをアピールしてください」
「この問題についてどう思われますか?」
「あなたが設定したこのテーマはどういった将来性がありますか?」など、
“こういった場合にどうしますか?”といった質問による評価が主でした。
けれども、大抵の受験生は眩しさ溢れんばかりの志望動機やアピールポイント、そしてよく聞かれる質問に対しての回答を事前に用意してやってきます。
また、受験生が帰国子女である場合、海外経験のない面接官は過大な評価を与えてしまうでしょうし、受験生がピアノや絵画など何かしらの芸術をやっていた場合、芸術と少しもかかわりがなかった面接官はその珍しさに、これもまた通常よりも大きい評価を与えがちになってしまいます。
つまりこの面接方法では、ただ単に「その場の口が上手い人」や「面接官を驚かせる人」が合格してしまい、本当にその人が会社や学校へ入った後活躍してくれるかには疑問が残ってしまいます。
実際に海外経験のある人にとっては英語がしゃべれることや海外に住んでいたということは普通の人とわずかな差ですし、ピアノや絵が描けるということは、もともとその道を志して生きてきた人にとってはたやすいことであり、実際将来的に活躍してくれるかどうかは、その時の印象よりも、その人が過去に何をやってきたかを充分に知ることによってしか判断できません。
また、従来型の面接において受験生が「大げさなこと」や「嘘」を言えるのに対して、コンピテンシー面接は受験生の過去の行いを聞いていくだけであるので、その人の本当の姿が確認できます。
次回は具体的に“コンピテンシー面接”というものにおいて、何が評価されるのかを述べていきます。
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