第39回:慶應SFC AO入試の面接対策2

2009年度の1次の発表がありました。今回はウェブでの合格者番号掲示もあったようです。

現在SFCの面接対策として「コンピテンシー面接」の観点から述べていますが、今回は具体的にコンピテンシー面接の評価基準についてお伝えしていこうと思います。

 

・具体的にどのような評価基準が設けられているのか?

 
同じコンピテンシー面接といっても評価方法は企業や学校によって微妙に違いますので、ここではいくつかのサンプルを見てみます。

まず“「やめさせない!」採用”の著者樋口弘和さんはコンピテンシー面接において評価する基準(樋口さんの場合社会人となる学生を評価する場合ですが)は次の三つであると述べています。

・達成志向
→高い目標を持ち、それをやりきろうとしているか。
・適応能力(柔軟性)
→異年齢、異文化集団の中で相手の言わんとすることを理解し、対応できるか。
・自己認知(素直さ)
→自分の「立ち位置」がしっかりと把握できているのか。自分自身が客観視できているか。

その他付属的な要素として、
・リーダーシップ
・責任感
・独創性

こういった能力を測っています。

会社や学校によってはさらに積極性、信頼性、コミュニケーション性など評価基準が分かれていたり、細かく項目についての着眼点が示されていたりする場合がありますが、基本的にはこれらを基準とした総合的な人間性が図られます。

 
また、「コンピテンシー面接マニュアル(川上真史・斉藤亮三)」では受験者のそれぞれの行動を以下の五つのレベルに分けて評価する方法が述べられています。

レベル1
・何らかの行動を起こし、成果はでているが、何の主体性も見られず、バラバラの場当たり的行動しか確認できない場合。
レベル2
・定められた業務手順を意識化して、能動的に行動しているが、この状況なら誰でも普通はこのようにするのが当然だと考えられる行動
レベル3
・本人の判断で複数の選択肢の中から最適な方法を選択してとった行動
・マニュアルの一歩先に、経験や知識から自分なりの改善、改良を加えている行動
レベル4
・所与の条件、状況に働きかけ、変革する行動
レベル5
・放っておいても成果がこちらになびいてくるような状況をつくりだす行動

例えば従来型の面接では同じ「カーリング大会全国大会優勝」であっても、
・ただ監督のいいなりになって優勝したならばレベル1
・チームの仲間を励したり、たまに仲間と遅くまで学校に残って練習したりしたならばレベル2
・いつもある練習にプラスして、サッカーや野球を練習の中に取り入れることを監督に進言したならばレベル3
・市に働きかけ、市の練習場を無料で借りる約束をとったり、有名コーチの指導を要請したりしたならばレベル4
・大会優勝後、ドキュメンタリー映画をつくり上映し、また自分の出身市に「カーリング祭り」を興したならばレベル5

こう分けられます。

 
慶應SFCにおいて明確にどういった評価方法がとられているかは分かりませんが、人間性及び過去の行動レベルともに意識しておいたほうが良いでしょう。

また、あらかじめ述べておきますが、慶應SFC AO面接の審査法については非公開となっています。私も最近のトレンドと、受験者の体験談をもとに、「コンピテンシー面接」という観点からの一対策方法を述べていることをご了承ください。


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