第40回:慶應SFC AO入試の面接対策3
コンピテンシー面接への対策
これまでコンピテンシー面接というものについて述べてきましたが、それではどのような対策をとれば良いのでしょうか?
それは簡単です。まずは、「コンピテンシー面接である」ということを自覚することです。
SFCのAO入試が、「過去の行動によって現在の人間性が判断されるコンピテンシー面接である」ということを自覚するということは、
結局SFCのAO入試で1次、2次と突破していくためには、常日頃自分の目標にむかって、戦略的かつ積極的に行動していくことが一番である
ということを認識するということです。その目標は何であっても構いません。
ギネスを狙うことでもいいし、醤油の研究をすることでもいい。とにかく全力で目標へ向かうことで、自らの人間性をも磨いていくことです。間違っても「AO入試に有利」だからといって、不必要な資格をとることや無理にやりたくないボランティアに参加することなどやめましょう。
・面接官の判断しているものを察知する
コンピテンシー面接であることを自覚することで、面接官が投げかける質問の意を理解することもできます。教授たちも人間であり、また全員が全員「面接のプロ」であるはずがないことから、こちら側から相手のニーズにあった返答を行っていくことも必要となります。
例えば、コンピテンシー面接の趣旨を理解してないと、話の流れで
教授「その活動の中で困った部分ある?」
受験生「私のプロジェクト案か友達のプロジェクト案どちらを採用するかで話がまとまらず、お互いの仲が少し曇った部分もありました。」
教授「結局そのプロジェクトに関してはどうなったの?」
受験生「先生に相談した結果、私のプロジェクト案が優れているとして採用になりました。」
と教授の言葉を一義的にとらえてしまったような返答することになりかねません。けれども、相手が先にあげた
・達成志向
・適応能力(柔軟性)
・自己認知(素直さ)
を測っているのだ、と分かっているのならば、
教授「結局そのプロジェクトはどうなったの?」
受験生「先生に相談した結果、私のプロジェクト案が優れているとして採用になりました。私自身何としても実現したいプロジェクトでしたのでとても喜びましたが、友達のプロジェクトにも私よりも優れている部分が多々あったことは事実でした。そのためその後すぐにその友達に私のプロジェクトの駄目な点や改善できる部分を相談し、今後も一緒に活動していこうと二人で決意を固めました。」
このように「達成志向」をアピールしながらも、自己認知、適応能力も備えてるのだと話を膨らませて答えることが出来ます。ただ、嘘をつくことはいけませんので、膨らませて答えられるような行動をいつもとることが必要となってきます。
・自己分析はしっかり
いくら過去のことは本当のことしか言えない、といっても人間ですので過去のことをその場ですぐに思い出し、目の前に座っている相手に充分に伝えることは非常に難しいことと思われます。後で「あの時の質問にはこんな経験も言っておけばよかった!」と後悔しないように、面接の前には「自己分析」を行っておく必要があります。
「コンピテンシー面接マニュアル」では、具体的に
いつごろ(When)
どのような場面で(Where)
誰に対して、または何(課題や問題に対して)(to Whom or to What)
どのような意図、理由のもとに(Why)
どういう工夫を加えながら(What)
どんな行動をとったのか(How)
その結果どうなったのか
これらを行動を掘り下げながら質問していくとあります。
すなわち自己分析の際は自分がとった行動に対して自らこれらの質問を投げかけながら掘り下げていってください。
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