第45回:慶應SFC AO入試の面接対策8~圧迫面接2~
圧迫面接における質問例と、返答への対処を説明します。
「君のやろうとしていることは実現性がないし、意味がない」
ガクン・・・とくるかもしれませんが、審査員側はあくまでも反応を見ているということを考えましょう。ただやみくもに反論するのではなく、相手の気持ちを尊重したうえで、意見を言うかたちがベストです。
上の質問に対する答えの例としては、
「でもやはり、この理由で意味がある!」と言い直したり、
「たとえばどのような場所が?」と聞き直したり、
「でも、この問題が解決されていないのは本当です。それを解決するために何が必要かSFCで考えていきたいんです」と根本はぶらしていないと主張したりするのが良いでしょう。
ただ、教授に受けるだろうという考えで、対してやりたくもないことを書いた人は苦労してしまいます。AOの時は自分に正直になりましょう。
「君のやろうとしていることなってSFCではもうされている」
ガーン・・・・となりますが、そう言われて受かった人もたくさんいます。あくまで反応を見ています。
まず、冷静に
「どこでなされているんですか?」と聞き直したり、
「私も参加したい」や「自分にはこういった経験があり、付加価値を与えられる」など逆手にとって返答することができます。
「結局慶應のブランドでしょ?」
何かしらの実績がありながらも、なんとなく勧められてAOを受ける人もいるので、こういった質問もなされます。
SFCという場所はそれまでの「ブランドに依存した大学観念」を破壊してきた場所であるので、
例えば、
「SFCという場所は、実社会とつながっている最大の場所」ですとか、
「憧れる教授がいる」、「何でもできる雰囲気が好き」など、SFCの特徴をとらえつつ返答すればよいでしょう。
SFCに関しては初めの方の記事で書いていますので、参考にしてみてください。
「どうして他学部、他大学じゃないの?~学部の方がいいんじゃない?」
「そんなこと言われても」という質問ですよね。
これに対しては、まずまっとうに、大学を決める際は、しっかりと「ブランド」ではない「中身」で進路選択しておけば大丈夫です。
が、その場で「~大学、~学部の方がいいんじゃない?」と言われ、何故そちらよりSFCの方が良いのかという答えにつまった場合は、先ほどと同様、SFCの特徴をいくつか予めつかんでおいて、述べると良いと思います。
特に、他大学、他学部が講義中心型の授業であるのに対し、SFCはプロジェクト中心、自由カスタマイズ型の授業であることが決定的な違いです。
「(評定が悪いのを見て)頭悪いね」
よく、評定が一定以上ないと論外と思われているAO入試ですが、そんなことはありません。
2.6、2.9の評定や、大検(現高認)で受かっている人もいるので安心してください。
上のように言われたら、ただ「勉強は嫌いだった」「勉強は苦手だった」などと自分の非をあからさまに認めるのではなく、
「~をしていて、勉強よりも優先させていた」「今の高校の勉強は、とくに深くやる意味はない」と、何故、あえて自分は評定をとろうとしなかったかを説明してみてください。
受験者の中には、「この物理の公式を言ってみて」と聞かれて、分からなかったものの、「その公式はこの考え方からきているので、いつも公式をつかわずこう解いていました」と答えて合格した人もいます。
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