第48回:小小論

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現在は面接当日の作文は実施されていません。

今年のAO入試も終わりを迎えようとしていますね。一般入試も考えている人は、ものすごく大変な時期だと思われます。

小小論
募集要項には書かれていないのですが、実は面接の日、面接を行う前に1次合格者は同じ部屋に集められ、軽い小論(私はこれを小小論と呼んでいます)を書かされます。時間は20分。私のときはお題が書いてあり、後は横線が引いてあるだけの紙を渡されました。しかしながら、小小論といっても恐らく筆跡確認程度のもので、合否に大きく関わってくることはないと思われます。実際過去に「これは筆跡確認に使用するものです」と明示されていたこともあるそうです。参考までに過去には次のようなテーマが出題されました。(これとまったく同じ文章で出題されたわけではありません。)

総合政策学部
・あなたは日本が好きかどうか理由をつけて述べよ。
・原爆を作った人と被害者の事例を読んで、感じたことを述べよ。
・小学校に英語の義務教育の導入は必要か?
・あなたの高校生活を漢字一字で表現すると何か?理由とともに教えろ。
・高校生活において自分の運命を変えた出来事を述べよ。
・SFCで送る予定のキャンパスライフを漢字で表し、その理由を述べよ。

環境情報学部
・年末にかけてイルミネーションが増えていく中で、あなたはどのようなイルミネーションをおこないたいか?
・あなたの理想のデパートを描け。  渡された紙は書く分量が多すぎて20分ではとても埋めることは不可能であるため、ほとんどの受験生は全体の半分程度しか書くことができないようです(ただ、渡される紙については、年度によって異なる場合、変更される場合があります)。
合否にあまり関わらないことはわりと受験生の間でも知れわたってしまっているせいか、小小論の対策を少しでもしてくる人はあまりいません。けれどもこの面接前に書いた小小論の内容について質問をされたという合格者もいたことから、多少「即席で書く」ということについて心構えはしておきたいものです。  過去の出題を見てみると、小小論の種類は
1  ある議題の賛否を論じさせるもの
2  自分の過去を語らせるもの
3  自分の将来を語らせるもの
4  アイデア、発想力を試しているもの

この4つに分けられます。それぞれについて即席の対処法をお伝えしておきます。1  ある議題の賛否を論じさせるもの
例えば上に挙げた例で言えば「小学校に英語教育の導入は必要か」といったものをさします。「やべっ・・・全く専門じゃない・・・」と思ってしまった人もいたのかと思われますが、大丈夫。これは一般入試の小論ではなく、あくまでも多彩な能力を認めるAO入試の小論です。それぞれの知識を生かして答えていけば、「よく言われているもっともな意見」よりも随分と独創的かつ面白いものができあがります(一般入試における小論にもいえることかもしれません)。次回はその文章例をあげていこうと思います。


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