第50回:小小論3
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現在は面接当日の作文は実施されていません。
小小論の続きです。
自分の過去を語らせるもの
自文の過去を語らせるものは基本的に志望理由書で書いた手順と同じです。ここでは「過去」に限定されているので、「3経験による差別化」と「4表現方法による差別化」が行えるでしょう。今回は「あなたの高校生活を漢字一字で表現すると何か?理由とともに教えろ。」を例にとっておこなっていきます。
ここでは、高校生活という漠然としたお題、さらに短い文章で20分という制限もついていることから、4表現方法による差別化を意識した文章を書いていきます(SFCのAOでの小小論のため、少し“遊び”の要素も取り入れており、一般入試のような内容が全ての小論文であれば、表現方法よりも志望理由書のようにしっかりと経験を述べて下さい)。
まず、表現方法の差別化の基本は「脱却」。通常高校生活を漢字で表せ、と指示されたら高校生活の情景を思い浮かべ、そこから考えられる漢字を見つけがちです。しかしながらまずはそこから脱却。漢字を見つけ、そこから高校生活をあてはめて書いて見ましょう。
私なら、SFC名物「鴨池」の『鴨』ですね。 「私はSFCにある鴨池の鴨のように、水面下では休むことなく全力で足を動かし続け、水面上ではゆったりして、他人をリラックスさせる。その心でがんばってきた。」
これで満足している方要注意。まだまだ抜け出せる概念はあります。次は「一字」から脱却しちゃいましょう。 二字の熟語でいいものといえば・・・やっぱり「鴨池」ですね。さっきの文に続きを書きましょう。
「さらに、私は高校では『鴨』として動いてきたが、大学においては『池』になりたい。必死に水面下で頑張っている人たちが、のびのびとその個性を伸ばせる水を、具体的には今の教育を変えて、創り出していきたい。」 いい感じになってきました。でもあと一歩。「漢字」からの脱却もやっちゃいます。今まで作ってきた文に装飾を加えます。
「『かも』
私はSFCにある鴨池の鴨のように、水面下では休むことなく全力で足を動かし続け、水面上ではゆったりして、他人をリラックスさせる。その心でがんばってきた。さらに、私は高校では『かも』として動いてきたが、大学においては『池』になりたい。必死に水面下で頑張っている人たちが、のびのびとその個性を伸ばせる水を、具体的には今の教育を変えて、創り出していきたい。今回『漢字で』と言われたが、ひらがなで『かも』と書いた。それは、SFCに入学してこそ、SFCに入学を認められる存在となってこそ!私は高校生活において『鴨』となれていたと言えるから。決して自己満足で終わりたくはない。私が『かも』なのか、それとも『鴨』なのか面接で見極めてほしい。ただ、私は『鴨』でありたいと、常に考えて人生を過ごしてきた。その思いは誰にも負けない。よろしくお願いします!」
お題や書く内容によって様々に抜け出せるポイントは出てきます。初めの5分ほどじっくり考え、一気に紙に落としていきましょう。
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