第81回:一般入試との両立2

9月入試の1次の発表がありましたが、4月入試に引き続き、かなり人数を絞ってきたようですね…

AO入試を受ける層自体は増えている中での絞り込みだと思われるので、受験生にとっては相当厳しい結果だったに違いありません。前回に引き続き、一般入試との両立をお伝えしますが、単純に考えて、これまで合格していたような人も受からなくなっているので、ある程度「一般入試」も意識したAO対策を自分なりに考えるようにもしてください。

・パソコンは使う。 

出願書類で一番大切となる志望理由書は2,000文字の文章となりますが、できるだけパソコンで作成するようにしてください。家になければ学校や図書館のパソコンを利用する意気込みでいてください。タイピングが恐ろしく苦手な人は別ですが、パソコンと手書きでは、そのスピードが何倍も違い、その分一般に使える時間も左右されます。

添削する人によっては手書きでの提出を求める人がいますが、そういった人の添削は初めから受けないようにした方がベストです。洋々さん含め、ネットを介せばパソコンベースで添削してくれる人は他にもたくさんいます。

・添削は一人orドライな人へ。 

AO入試においてこの洋々さんを利用するなど、添削をしてもらうことはできれば行った方が良いことです。やはり誰かしら詳しい人にアドバイスをもらうことで、人へのアピールの仕方、研究・プロジェクトテーマの決め方一つレベルの高いものにすることができます。ただ、添削に縛られて、逆に自由が利かなくなり、時間も余分にかかってしまうということはないようにしましょう。

AO入試は、基本的に自分一人で仕上げていく姿勢をもち、添削者には自分が受け入れるかどうか別としてアドバイスをもらう程度がベストで、添削者のセレクトも、自分に干渉しすぎないドライな人がお勧めです。また、複数人に志望理由書を見せてもらう場合も、主に見てもらう人以外には基本的に一回限り、参考程度という姿勢をもつようにしてください。

・一般の勉強も効率よく。 

両立を成功させるには、一般の勉強自体も効率の良いものにする必要があります。勉強はいかに長時間行ったかではなく、いかに効率よく頭に知識を入れることができたかが大事となってきます。またSFCを含めた私立文系の場合、2または3科目に入試科目を絞る受験生が多いと思われますが、2、3科目しかないのに、「時間がない」というのは勉強方法を見直す必要があります。たとえAOを受けなくても、時間的に余裕ができるほどのプランを組むようにしましょう。国公立大学を目指している受験生は1科目あたりに割ける時間が少ない中、私立を併願してくるので、彼らが行っている勉強を参考にしてみるのも良いかもしれません。

また、ある程度学力が伸びると、時間の割にあまり成績が上がらないということが起こってきます。さらに、私の感覚でいうと、ある一定レベル以上の学力は努力でどうにかならないものもあり、早慶レベルの入試だと、一部の特別な才能をもつ人以外「落ちる」可能性がつきまとってきます。私の浪人時代の友人にも、いつも模試ではA判定をとり、成績優秀者にもしばしば名前を連ねる人がいましたが、いざ本番となると、現役時代に受かったところも落ち、なんとか1つ早稲田の学部を受かって助かったという人もいました。  

成績が伸びないのを「勉強時間が足りない」というせいにせず、また、「わりと余裕をこいている人が落ちた。受験生は休まず勉強しなければいけない」という噂もうのみにせず、根性論ではない、やった分だけある程度伸びるというドライなスタンスを維持してください。 

以上で両立法を終わります。前回述べたように、多くの受験生が一般入試とAO入試の両立が上手くいかず、大切な夏休みを潰してしまったという経験をもっており、受験の際にはある程度の覚悟としっかりとした計画が必要となってきます。しかしながらAO入試は不思議な入試で、たとえやや一般入試の勉強が圧迫されて、なおかつ「不合格」となったとしても受験したことを後悔していない人が多い入試でもあります。

今の高校の進路教育の中では考えることのできない「何か」がAO入試にはあり、受験を通し成長できることで、合否に関係ない満足感を得ることができるのでしょう。そういった意味で、両立さえしっかりできれば、誰でもAO入試は受けてみる価値がある入試であるとも言えるでしょう。


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