第92回:II期の出願について1

4月I期の面接も終わり、Ⅱ期出願までも後1ヵ月ほどとなりました。Ⅱ期は、面接、発表の時期まで考えると、ほぼ年内全てかけて行われるもののため、一般受験も考えている高校生にとっては、かなり慎重に出願を決める必要があります。

今回は、どのような人がⅡ期を出願すべきか、またこういった人にはあまりお勧めしない、ということをお伝えしていこうと思います。まず、あまりお勧めしない例を挙げると、

・「Ⅰ期でかなり試行錯誤したので、Ⅱ期ではそれに+αしていけばいいのでは?」とだけ考えている人。 

残念な結果だったけれどもⅠ期の段階で、特にこれまでのことについて色々考え準備して出願したので、Ⅱ期では他の人よりもスタートは勝っているし、もうちょっとで合格できた気がする・・・とだけ考えている人にはⅡ期出願はあまりお勧めしません。AO入試は、もともと、その準備期間の長さで合否が決まるものではなく、むしろ出願に至るまで、どのような活動を行ってきたか、どのような人生を送ってきたかで大きく合否が左右されるものです。

さらに、書類をどのように練ることができたかで合否が決まっている、と考えて受験をしていると、ほぼ一般にも大切な時期をAOのために費やしてしまうこととなります。 

後に述べる、逆にお勧めする人の条件にあてはまるならば、出願してみる価値はありますが、もし「ある程度ベストは出した」と考えているならば、潔く引くのも一つの手です。

・面接までは進んだので、今回も同じ書類を送ればいいと考えている人。 

これも非常に危険です。AO入試の1次書類審査、2次面接試験、というものはサスケのように第1ステージをクリアできるものだけが第2ステージに進むことができる・・・というものとは少し性質が違います。1次を通過した人が、2次では同じスタートラインに立って面接に臨めるというわけではなく、1次の段階で出した書類+面接による総合評価によって合否が決定します。

よく1次は通過したが面接で落ちた、という場合に、「原因は面接の出来にあり、次回は同じ書類で、面接さえ改善すれば良い」と考える方がおられますが、むしろ逆で、「面接をしてまで、自分は合格に至らない基準と判断された」と考えるのが(若干マイナス思考ですが)妥当ともいえます。Ⅱ期でリベンジを果たすとなると、書類の段階も含めたそもそもの自分への総合評価をいかに良くしていくかを考えることが必要となってきます。その可能性や労力が本当に自分にあるのか考えてみてください。

・自分にはAOしかないと思っている人。 

自分は一般の学力がないので、AOでいくしかないんだ、と考えている人はもう一度客観的に自分を見つめてみてください。そういった人ほど、出願に関して積極的な方向へ無理に考えようとしてしまい、無駄な労力だけがかかってしまった、ということになりかねません。10月に入ってしまいましたが、私立大学の数科目受験であればまだ充分に挽回できる可能性があります。むしろ、一般入試への計画も立てられない人が、AO入試に合格できるだけの活動実績を積み重ねてきた、ものの考え方をしてきた、とはあまり思えません。 

今回はお勧めしない人を紹介しましたが、もちろんお勧めする人も存在します。

次回に続きます。


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