第137回:SFCでの「みちのくphoto caravan」
11月の三週目は、SFCでの写真展の企画をしていました!
SFCのθ館の廊下で、写真家さんの写真、そしてボランティアに行った学生の写真を貼りました。
震災への関心が薄まってきている今、SFC生に、もう一度震災について考えてほしい、と思い、企画しました。
これも、企画、運営が私ともう1人、というとても過酷な状況だったのですが、多くの方に協力していただき、成功することができました。
様子は、SFC clipのページをご覧ください。↓
http://sfcclip.net/news2011111802
この写真展では、とても多くの出会いがありました。
お一人、ご紹介しようと思います。
高橋さんという、南三陸ご出身の方です。
*写真左の方
この方は、実家を津波で流されてしまい、この写真展をやっているということを新聞で知り、来てくださいました。
来てくださっただけでもとてもうれしかったのですが、なんとこの方、私が南三陸でしていた寺子屋に来ていた子のご親戚だったのです!
偶然でしたが、とてもうれしい出会いでした。
この方は、ご自身が持っている、以前の南三陸の写真を私にたくさん見せてくださいました。
温かな町並みが、あの一瞬でなくなってしまうと思うと、とても複雑な心境になりました。
これからは、以前の写真が欲しい被災者の方々に写真を届けて行くそうです。
高橋さん以外にも、気仙沼で被災され、家も流され、横浜に避難してきた方も来てくださいました。
この方は、「私の家もボランティアさんに片付けてもらった。本当にボランティアの方には感謝しかありません」と、ずっと「ありがとう」と言ってくださいました。
この写真展は、当初はSFC生に向けたものと考えていましたが、このように様々な方に来ていただき、本当に良かったと思います。
一生忘れられない経験をしたように思います。
慶應義塾大学 総合政策学部 山本 峰華