第128回:会津であった豪雨のこと、覚えていますか?

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会津であった豪雨のこと、覚えていますか?

今回も、福島で経験したことを書きたいと思います。

突然ですが、8月のはじめにあった、豪雨、覚えていますか?

私は、会津若松に行った際、原発の被害を受け避難してきた方々へのボランティアだけでなく、その豪雨で被害を受けた地域でのボランティアもしました。

この地域は、次の写真のように、橋が落ちてしまっていたりするほど、とても大きな被害です。

私は、この場所を訪れて、本当に驚きました。

津波での被害とあまり変わらないような気までしてしまいました。

そんな場所で、私は旅館の中にあるものをきれいにするボランティア、そして豪雨によって流れてきた土砂を田んぼから取り除く泥かきのボランティアをしました。

私は、このような被害があることを知らなかった、ということを恥ずかしい、と思いました。

田んぼの泥かきは、私がやっても本当に大変な作業です。
一日やると、本当にぐったりしてしまいます。

ですが、この地域には、お年寄りがほとんどです。
お年寄りには、到底できない作業です。

私は、このような経験から、自分の知らないことはたくさんある、ということを単純に思いました。

「震災」という本当に大きな被害だけでなく、小さな、見えていないところもある、ということに気づかされました。

ですが、このことは報道などされなくてはわかりません。

なので、気づいた人から伝えていく、ということをしなくてはならない、と思っています。

この連載では、このように気づきにくいことをお伝えできれば、と思います。

更新:2011-09-24
慶應義塾大学 総合政策学部 山本 峰華